インドのスマホ出荷、2015年は1億台突破:微減の地場メーカーと増加する中国メーカー

2016.03.03

Updated by Hitoshi Sato on 3月 3, 2016, 07:00 am JST

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IDCインドは2015年2月16日、2015年第4四半期(10月~12月)のインドにおける携帯電話出荷台数を発表した。インドでの2015年第4四半期に出荷されたスマートフォンは前年同期比15.4%増の2,560万台だった。2015年1年間でのスマートフォン出荷台数は2014年から28.8%増の1億360万台だった。ついに1億台を突破した。

Q4は微減のインド地場メーカー、台頭する4Gスマホ

インドでは地場メーカーの台頭が著しく今回もMicromax、Intex、Lavaなど常連の大人気の地場メーカーが名前を出している。IDCの調査によると、2015年Q4のスマートフォン出荷のシェアは地場メーカーのシェアは38%だった。2014年Q4には43%だったので5ポイント落とした。一方で2014年Q4には15%だった中国メーカーのシェアが、2015年Q4では22%まで増加した。 

但し、第4四半期はクリスマスシーズンなので、各メーカーがインドだけでなく世界中であらゆるキャンペーンを仕掛けてくる。この3か月間だけでのシェアだけを見て「インドにおいて地場メーカーの人気が落ちて、中国メーカーが台頭している」とは言えない。もっと長い目で見る必要がある。

インドでは2016年2月に、Ringing Bellsという2015年に設立されたばかりのインドの地場メーカーから「Freedom 251」という500ルピー(約800円)のスマートフォンが販売された。販売開始時には、キャンペーンで名前に伴って251ルピー(約400円)で販売していた。初日だけで30,000台のオーダーがあった。Ringing Bellsでは2016年6月末までに250万台販売を見込んでいる。

インドで年間1億台のスマートフォンが出荷されるのも、このように安くて、若者や収入の少ない人でも購入しやすいレンジの端末が増加していることが要因である。現在のインドで売れ筋のスマートフォンは100~300ドルのミドルエンドだが、Ringing Bellsのような安い端末が大量の流通してくるようになると、ますますインドでのスマートフォン普及が加速していくだろう。2015 年Q4に4位にランクインしているIntexも100ドル以下の3Gスマホが大量に出荷され前年同期よりも40.9%増だった。

また2015年10月にはインドでは930万台のスマートフォンが出荷されたが、4G対応のスマートフォンが3Gよりも出荷数が多かった。但し端末で4G対応していても、そのスマートフォンに挿入しているSIMは3Gであることが多い。

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【参照情報】
Smartphone Shipments In India Crossed The 100 Million Mark In CY 2015: Says IDC
4G enabled smartphone shipments overtakes 3G based devices for the first time in October 2015, says IDC
Freedom 251 india first most affordable smartphone by ringing bells.
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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。