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「君が押さなきゃ誰が押す!」中高生が作ったLINEの“おたすけスタンプ”配信を開始

2016.03.15

Updated by Asako Itagaki on March 15, 2016, 16:33 pm JST

LINEは、青少年のネット上でのトラブル防止活動の一貫として、場をなごませ悪口が飛び交う空気をかえる“おたすけスタンプ”「君が押さなきゃ誰が押す!」(以下おたすけスタンプ)の配信を開始した。2016年3月15日から1年間、無料で配信する。

▼“おたすけスタンプ”「君が押さなきゃ誰が押す!」
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今回の取り組みは2015年10月にNHK Eテレ(教育テレビ)で放送された「いじめをノックアウトスペシャル第6弾 ボクたちは、あきらめない。」での討論がきっかけ。LINEのスタンプで場をなごませ、悪口が飛び交う“空気“を変える」というアイデアが発端となり、同番組とLINE株式会社が共同でスタンプ制作を実施するに至った。

おたすけスタンプは、2015年10月から12月にかけて全国の中高生を対象に募集。集まった約3000のスタンプから番組出演者と専門家による選考会を経て選考された、8つのスタンプから構成されている。1月に開催された選考会には、番組MCの高橋みなみ氏(AKB48)、番組に出演する中高生6名に加え、専門家として静岡大学教育学部 塩田真吾准教授と東京女子大学現代教養学部人間科学科心理学専攻 前川あさ美教授、LINEからは同社スタンプチームマネージャー 渡辺尚誠氏が参加した。

選考会ではLINEを使用する時間帯を考慮したメッセージやゆるいキャラクターを使用する効果について、いじめにかかわる「被害者」「加害者」「傍観者」それぞれの立場で使用できるように、などさまざまな意見が交わされた。また、スタンプのタイトルについても、押したいと思わせるタイトルという視点と、“いじめ”というワードを入れることでスタンプが使用されづらくなるのではという考えのもと、敢えて“いじめ”を使用しないタイトルを採用した。

スタンプのダウンロードは、LINEアプリ内「スタンプショップ」にて、スタンプ名「君が押さなきゃ誰が押す!」で検索する。利用可能期間はダウンロードから180日となっている。今後は番組HPの他、LINEが全国の小中学校を対象に実施しているワークショップ授業や講演活動などでも紹介する。

なお、選考会の様子は、3月19日(土)19時からNHKEテレ「いじめをノックアウトスペシャル第7弾 僕にできること。君にしかできないこと。」の中で放送を予定している。

【報道発表資料】
【コーポレート】NHK「いじめをノックアウト」と共同で場をなごませ、悪口が飛びかう空気を変える“おたすけスタンプ”「君が押さなきゃ誰が押す!」の配布を開始

【関連情報】
NHK いじめ、なにソレ?というほうへ。(「いじめを考えるキャンペーン」サイト)

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。