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「電気自動車(EV)のF1」を標榜するフォーミュラEが、今年後半以降に実施を計画する「Roborace」シリーズ。この自動運転車レースに出走するマシンに、エヌビディア(Nvidia)製のAIスパコン・モジュール「Drive PX 2」が搭載されることが米国時間5日に明らかになった。

「Drive PX 2」は、エヌビディアが今年1月のCESで発表していた「世界初の車載人工知能スーパーコンピュータ」で、「MacBook Pros 150台分に匹敵するディープラーニングの処理能力」を持つなどとされているもの。また同社は「DRIVE PX2には次世代型のTegraプロセッサ2個に加え、Pascalアーキテクチャ採用の次世代GPUが2個搭載され、1秒間に24兆回もの演算が可能」であり、「ディープラーニング関連の演算能力は旧世代製品の10倍以上」などと説明していた。

「Roborace」は昨年11月下旬にフォーミュラEが計画を発表していたもので、自動運転車関連のアルゴリズムやAI技術の開発を主眼とするこのレースには、10チームが参加し、各チーム2台ずつの計20台が出走することなどが明らかにされていた。また3月末には、最高時速300キロメートルを越えるとされるプロトタイプ車輌の概観なども公開されていた。

なお、フォーミュラEではRoboraceをフォーミュラEの通常のレースと同時に行う考えなどを明らかにしているが、The Vergeによると具体的な実施時期などについてはいまだに不明だという。

【参照情報】
NVIDIA DRIVE PX 2 to Power World’s First Robotic Motor Sports Competition - Nvidia
The self-driving race cars of Roborace will have a brain from Nvidia - The Verge
New DRIVE PX 2 Uses Deep Learning and Supercomputing to Enable Cars to Sense Surroundings, Navigate Autonomously - Nvidia
Formula E announces the world's first driverless car racing series - The Verge
These are the crazy futuristic cars of Roborace, the world's first driverless racing series - The Verge

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