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オランダ政府の主導で行われていた自動運転トラックの隊列走行実験「European Truck Platooning Challenge」が現地時間6日に無事終了したと、複数の媒体が報じている。

この実験には、ボルボ(Volvo)、ダイムラー(Daimler)、フォルクスワーゲン(Volkswagen)傘下のスカニア(Scania)など6社の自動車メーカーが参加。スウェーデンやドイツなど欧州域内の各地から出発した各社のトラックは、約1週間をかけて最終目的地であるオランダのロッテルダムに到着。このうち、もっとも長い距離を走ったたスカニアのトラックは、ストックホルム(スウェーデン)近郊からロッテルダムまで4ヶ国を通過し、その走行距離は2000キロメートル以上に及んだという。なお、この実験ではそれぞれのトラックに人間のドライバーが乗り込み、また高速道路上で「普通の渋滞状況」の場合に限って自動運転走行が行われたという。

この実験の主な目的は、複数のトラックが小隊をつくって走る隊列走行(「Platooning」)のテスト。「Platooning」では先頭の車両と無線(Wi-Fi)接続された後続の車輌が、先頭車に合わせてブレーキや加速などを行うことから、従来よりも車間距離を短くとって走ることが可能で、その結果渋滞の緩和や燃料の節約、人為的なミスによる事故の減少などが期待できるという。

この話題を採り上げたQUARTZでは、「Platooning」により燃料を最大15%節約できるというオランダの調査会社TNOの試算が紹介されている。また2台のトラックが年間10万マイルを走行するとした場合、「Platooning」から得られる効果は約6000ユーロになるとの試算もある。いっぽう、The Vergeでは、自動車事故の90%を占める人為的なミスによる事故も隊列走行で減らせる可能性があるとしている。

なお、欧州では今月14日に域内の運輸審議会の非公式会合が予定されており、このなかで自動運転関連の規制についても議論が交わされるとみられるという。

【参照情報】
A fleet of trucks just drove themselves across Europe - QUARTZ
Self-driving truck convoy completes its first major journey across Europe - The Verge
Press release: Dutch business community welcomes truck platoons - European Truck Platooning Challenge

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