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米ヤフー(Yahoo;以下、ヤフー)が予定する中核事業の売却について、入札の開始時期を18日まで後送りしたと、Re/codeが米国時間8日に情報筋の話として伝えた。またWSJでは、英デイリーメイル(Daily Mail)がこの入札への参加を視野に複数のプライベートエクイティ(PE)ファンドと話し合いを行っているとの話も報じられている。

既報の通り、ヤフーは先月、同社の中核事業の売却に興味を示す可能性のある複数の企業に対して入札への参加を求める書類を送付。この打診に対し、以前からベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications;以下、ベライゾン)をはじめとして、IAC/インタラクティブコープ(IAC/InterActiveCorp)、CBS、タイム(Time)、それにPEファンドのTPGやKKRなどの各社が関心を示している一方、一時名前が取り沙汰されていたグーグル(Google)については入札に参加する可能性は低いと、WSJは記している。

WSJによると、デイリーメイルでは、ヤフーの中核事業をPEファンドに買収させた上で自社がニュースその他のメディア事業を獲得するというシナリオや、自社のオンライン事業とヤフーのメディア事業とを併合して新会社を設立し、これを自社で運営するといったシナリオが検討されているという。

いっぽう、Re/codeでも同様に、ベライゾンが最有力候補とみられること、グーグルがこの入札に参加する可能性はかなり少ないこととに加え、先にBloombergで関心が低いとされていたソフトバンクがヤフーの事業獲得に動く可能性にも触れている。ソフトバンクは、ヤフーが35%強の株式を保有するヤフージャパンの筆頭株主。

【参照情報】
U.K.’s Daily Mail Explores Bid for Yahoo Backed by Private Equity - WSJ
Yahoo Gives Bidders Another Week, Moving Deadline to April 18 - Re/code
Meet the Lookie-Loos of the Yahoo Yard Sale: Google, Twitter, Facebook - Re/code

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