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ゼネラルモーターズ(GM)とリフト(Lyft)が、ライド・シェアリングサービスに自動走行機能付き電気自動車(EV)を利用する実験を1年以内に開始する考えだと、米国時間5日に一部の米媒体が伝えている。

GMは、今年1月のCES開催に合わせて新型EV「Chevrolet Bolt」を発表。またその直前にはライド・シェアリング市場第2位のリフト(Lyft)と提携し、同社に最大5億ドルの出資を行う計画を明らかにしていた。さらに3月には自動運転車関連の技術開発を手掛けるクルーズ・オートメーション(Cruise Automation)を約10億ドルで買収する計画も発表していた。GMが計画する実験では、クルーズ・オートメーションの技術を搭載した「Chevrolet Bolt」がライドシェア・サービスに使われることになるという。

WSJによると、GMはすでにリフトの一部のドライバーに対して「Chevy Equinox」というSUVを貸し出すという取り組みをシカゴで行っており、今後この取り組みを複数の都市に拡大していくなかで貸出車輌を「Chevrolet Bolt」に切り換えていく考え。ただし、この実験がどこの都市から行われるかなどは、いまのところ明らかではないという。

一度の充電で200マイル(約300キロメートル)を走行可能な「Bolt」は、テスラが3月末に発表した大衆向けEV「Model 3」(来年後半以降に納車開始予定)の対抗馬のひとつと見られており、GMではリフト・ドライバーへの提供を通じて「Bolt」の市場投入に弾みを付けたい考えだという。

自動運転車関連では、先ごろフィアット・クライスラー(Fiat Chrysler Automobiles、FCA)との提携を発表したグーグル(Google)が、事業所や大学のキャンパスなど特定のエリア内で、FCA製の大型ミニバンを利用したライド・シェアリングの実験を行う可能性が浮上している。また米市場最大手のウーバー(Uber)でもカーネギーメロン大の研究者などを引き抜いて、自動運転車技術の研究開発に乗りだしていることが報じられていた。

【参照情報】
GM, Lyft to Test Self-Driving Electric Taxis - WSJ
GM and Lyft will test self-driving cabs on the road within a year - The Verge
GM, Lyft to test self-driving cars within a year - USA Today

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