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アップル、SAPと提携 - 法人向けiOSアプリ開発で協力

2016.05.06

Updated by WirelessWire News編集部 on May 6, 2016, 11:34 am JST

アップル(Apple)とSAPが法人向けiOSアプリの開発などで提携したことを米国時間5日に発表した。アップルにとってはIBM、シスコシステムズ(Cisco Systems)に続く、エンタープライズ分野での大型提携となる。

アップルの発表によると、両社はこの提携を通じて、SAPのインメモリーデータベース「HANA Cloud Platform」にアクセスできるiOS端末用ネイティブアプリを開発するほか、SAPはアプリ開発用のソフトウェア開発キット(SDK)の提供も計画しており、同社の顧客やコンサルタントがiOS端末の位置情報や指紋認証などの機能を利用可能にする予定だという。そのほか、両社はSAPの開発者向けのトレーニングでも協力するとしている。

この話題に触れたBloombergは、アップルが今回の提携により、SAPのビジネスソフトウェアを利用する数万社の企業やこれらのソフトウェアをカスタマイズする約250万人の開発者にアクセスできることになると指摘している。

ZDNetによると、SAPは医療健康、小売、資産管理、プロフェッショナル・サービスなどの各分野にフォーカスした取り組みをまずは進めるとしているものの、開発予定のアプリの数やSDKのリリース時期などは明らかにしていないという。

アップルは近年、法人分野の取り組みにも注力しており、2014年に発表したIBMとの提携では、エネルギーや医療、航空などの各業界に向けたiOSアプリを開発してきている。また昨年提携したシスコとは、主にiPadやiPhoneとシスコの通話・ビデオカンファレンスといったソフトウェアとの連携強化を進めている。

アップルのティム・クック(Tim Cook)CEOは、同社の法人向けビジネスについて、昨年10月までの1年間で売上が前年比40%増の250億ドル規模に達したことを明らかにしていた。

【参照情報】
Apple & SAP Partner to Revolutionize Work on iPhone & iPad - Apple
Apple, SAP to Cooperate on Workplace Apps - WSJ
Apple and SAP to Develop IPhone, IPad Apps for Businesses - Bloomberg
Apple, SAP forge enterprise app pact for iPhone, iPad - ZDNet

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