Wi-Fiルーターなどのモバイルデータ通信サービス、自宅でスマホの利用が増加へ--J.D.パワー
2016.05.20
Updated by Naohisa Iwamoto on May 20, 2016, 06:23 am JST
2016.05.20
Updated by Naohisa Iwamoto on May 20, 2016, 06:23 am JST
J.D. パワー アジア・パシフィック(J.D.パワー)は2016年5月19日、「2016年日本モバイルデータ通信サービス顧客満足度調査」の結果を発表した。対象はWi-Fiルーター、USB端末、PCカード、Expressカードで、総合満足度はauが1位だった。
調査は今回が第4回目。2016年3月にインターネット調査方式で、2750人から回答を得た。 モバイルデータ通信サービスの主な用途としては「動画や映像サービスの視聴/投稿」が最も多く、約9割の回答者が選択した。続いて「オンラインストレージ」が約7割となり、大量のデータ通信を行うユーザー像が見えてくる。一方、モバイルデータ通信サービスの利用者の7割が自宅で固定の光ファイバー回線の契約をしていないように、固定のインターネット接続回線の代替としてモバイルデータ通信サービスを利用しているケースが多いこともわかる。
モバイルデータ通信サービスを利用する際に接続している機器は、2016年の調査ではスマートフォン63%、ノートパソコン59%と、スマートフォンが初めてノートパソコンを上回った。また、モバイルデータ通信サービスを利用する理由としても「自宅でインターネットを使いたかった」が年々増加し、2016年には41%を占めるに至った。一方で「外出先でインターネットを使いたかった」という回答は年々減少する傾向にあり、2016年には28%になった。また、データ通信サービスを「自宅のみ」で利用するという回答も年々増加し4割を超えた。これらから、スマートフォン利用者を中心にして、動画コンテンツ視聴などの携帯電話回線のデータ通信量を抑えるために、自宅ではモバイルデータ通信サービスを利用している傾向が推察できる。
モバイルデータ通信サービスの顧客満足度(1000点満点)は、auが1位(529ポイント)だった。auは「端末・オプションサービス」、「手続き・サポ―ト対応」で高い評価を得ている。2位はUQ WiMAXが528ポイントと僅差で続き、「各種費用」の評価が高い。3位はNTTドコモ(521ポイント)で、「通信品質・エリア」の評価が高いという結果だった。4位はY!mobile、5位はSoftBankだった。上位3社のポイントの差は、2014年には18ポイントあったのに対して、2016年には8ポイントまで縮小している。
【報道発表資料】
・2016年日本モバイルデータ通信サービス顧客満足度調査
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。