Kio Kit(BRCK Net)

アフリカ発の教育用タブレット、Kio Kit

2016.06.24

Updated by Kenji Nobukuni on 6月 24, 2016, 07:00 am JST

Kio Kitは、ケニアのBRCK社が2015年に販売を開始した学校用タブレットのセット。トランクのような箱に、背面が鮮やかな黄色の40台の7インチAndroid(4.4 KitKat)が収められている。価格は5000ドル。セットの重さは40kg。

アフリカの農村部では、電源の確保や安定したインターネット接続の確保が難しい。Kio Kitは、1つの電源から中に収めた40台のタブレットを充電できる。電源ケーブルを使うとケーブル自体の消耗や、コネクタ部分の故障の心配があるし、40本のケーブルを絡めずに接続するのは面倒だし大変だ。Kio Kitはワイヤレス給電(Qi規格)を採用しているので、防水の大きな箱自体に給電しておけばよい。

タブレット自体も子供が落としたりしても大丈夫なように頑丈に作ってあるが、カメラはない。ヘッドフォンも40セット準備されている。

BRCKという会社名と同じ名称のワイヤレス・ルーターもセットに入っている。40台のタブレットを同時に接続し、有線または無線(3G)でインターネットに接続できる。また、マイクロサーバもキットに含まれている。タブレット自体にもカリキュラムがプレインストールされているから、最悪の場合、ネット接続がなくてもデジタル・クラスルームを運営することはできるようだ。

同社では、地方の学校の屋上にソーラーパネルを設置するといった活動も行っている模様。5000ドルは高額だが、運搬可能な40kgのボックスになっているので、教室から教室へ、あるいは、学校から学校へと運んで使うことができる。

単体のBRCKワイヤレス・ルーター(250ドル)は、黒いレンガ(ブリック)のようなゴツい形状(厚さ45mm)ながら、2014年の発売以来、54カ国で購入されているらしい。このタブレット40台のセットも、各国で歓迎される可能性はあると思われる。

【参照情報】
BRCK
BRCK Education Kio and Kio Kit Launch
Kio Kit (YouTube)
BRCK's Kio Kit is Stuff's education gadget of the year for 2015

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来

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