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スマホ所有者の4割がすでにプレイ経験、ポケモンGOの利用実態をMMD研究所が調査

2016.07.27

Updated by Naohisa Iwamoto on July 27, 2016, 06:45 am JST

認知度は9割を超え、プレイ率も約4割--。日本でも提供が始まった「ポケモンGO」は、一気に認知やプレイ経験を高めていることがMMD研究所の調査でわかった。調査は2016年7月25日から26日にかけてインターネット調査で実施し、15歳から69歳の男女1949人から有効回答を得た。

すべての有効回答者を対象に「ポケモンGO」を知っているかを尋ねたところ、認知率は92.6%と非常に高いスコアとなった。海外で先行して提供が始まり、様々な形でニュースなどに取り上げられてきたこともあり、1つのスマートフォン向けのゲームというよりも社会現象として捉えられていると考えられる。

次に、「ポケモンGO」を認知していて、スマートフォンを利用している回答者(1453人)に「ポケモンGOをプレイしたことがあるか」を尋ねたところ、「ダウンロードしてプレイしたことがある」が39.0%とほぼ4割がプレイ済みという結果が得られた。「ダウンロードしたがプレイしていない」が3.7%と予備軍も存在し、「ダウンロードしていない」というポケモンGO消極派は57.3%と6割を下回った。男女別では、男性のプレイ率は42.1%で、女声の36.1%を6ポイント上回った。年齢別では、15歳から19歳が51.2%と最もプレイ率が高く、20歳から29歳が48.0%と続いた。最も低い数値となった60歳から69歳でも15.3%がプレイしているという結果で、ポケモンGOの浸透性の高さがわかる。

ポケモンGOをプレイしたことのある回答者に感想や起きたことを複数回答で尋ねたところ、最も多くの回答は「バッテリーを消耗する」(67.9%)だった。一方で、「とても楽しい」(45.0%)、「スマートフォンを触る時間が増えた」(37.4%)、「よく歩く」(34.0%)というポジティブな回答も多い。ただ、ニュースなどでも報じられているように、「歩きスマホをした」との回答が34.0%あり、リスク管理の重要性も改めて考える必要がある。

フィーチャーフォンだけを使っていると回答した人に、ポケモンGOをきっかけにスマートフォンにしたいと思うかを尋ねたところ、10.3%がスマートフォンにしたいと回答した。まだフィーチャーフォンユーザーの大多数は否定的ながらも、ポケモンGOがフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行の引き金を引く可能性はありそうだ。

【報道発表資料】
ポケモンGOのプレイ率は約4割、プレイしてみた感想・起きたこと「バッテリーの消耗が激しい」「とても楽しい」が上位

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。