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中国のネット動画ストリーミングサービス最大手で、最近ではテレビやスマートホンといった家電製品の販売や、電気自動車の開発なども手掛けるレコー(LeEco、旧LeTV=乐视)が、米大手テレビメーカーのヴィジオ(Visio)を20億ドルで買収することを米国時間26日に発表した。

The Vergeなどの伝えたところによると、ヴィジオはレコーによる買収完了後も独立した子会社として存続することになるが、創業者のウィリアム・ワン(William Wang)CEOだけは同社を離れ、買収に伴ってスピンアウトされるデータ関連事業インスケープ(Inscape)の経営にあたることになるという。なお、買収の完了時期については今年第4四半期の見通しとされている。

2002年創業のヴィジオは、ウォルマート(Wal-Mart)のような大手量販店チェーンを販路として使いながら、薄型テレビや関連製品を手頃な価格で提供するという手法で成長し、近年では従来型のリモコンの代わりにAndroidタブレット経由ですべての操作を行うハイエンドのテレビなども投入するようになっている。また昨年には株式公開の申請を行っており、2015年上半期の売上は約13億ドルを記録していたとReutersは記している。

なお、WSJは3月はじめに掲載した記事のなかで、北米のテレビ市場におけるヴィジオのシェアは2015年に18%を記録し、サムスン(Samsung)の28.7%に続く2位につけていたとする調査会社IHSのデータを紹介している。

LeTVの成功を足がかりに事業の多角化を積極的に進めるレコーは、ヴィジオの買収により北米の消費者へのアクセス経路を確保することになる。また同社は傘下のLe Vision Picturesを通じてテレビ番組や映画といったオリジナルのコンテンツ開発にも乗りだしており、既存の中国向け作品に加えて、すでに世界市場を意識した英語版の映画制作を進める計画も明らかにしていると、この話題を採り上げたThe Vergeでは伝えている。

【参照情報】
Vizio acquired by Chinese tech company LeEco for $2 billion - The Verge
Chinese Internet Company LeEco Acquires Vizio for $2 Billion - Bloomberg
China’s LeEco to Buy Vizio for $2 Billion - WSJ
Hisense Targets American TV Market With Mexican Factory - WSJ

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