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インテル

iPhone向けプロセッサの供給を狙うインテル(Nikkei Asian Review報道)

2016.08.29

Updated by WirelessWire News編集部 on August 29, 2016, 13:01 pm UTC

インテル(Intel)が今月、同社のファウンドリー事業をテコ入れすべく、英ARMとライセンス契約を結んだことを受けて、インテルが2018年にもアップル(Apple)に「iPhone」用プロセッサを供給する可能性が浮上しているという。Nikkei Asian Reviewがプロセッサ業界の専門家の話として伝えている。

アップルは「iPhone」や「iPad」に搭載するARMベースの「Aシリーズ」プロセッサを自社で設計し、台湾セミコンダクター(TSMC)とサムスン(Samsunga)に生産を委託している。またTSMCはARMとの密接な関係を強みに、ここ数年iPhone用プロセッサを最も多く供給してきており、2016年と2017年にそれぞれ発売される見込みのiPhoneにはTSMC製のプロセッサ(「A10」および「A11」プロセッサ)が独占的に使われる予定とされている。しかし、インテルがARMベースのプロセッサ量産体勢を整えた場合、同社とTSMCとがiPhone用プロセッサの供給をめぐって競争し合う可能性があるとNikkei Asian Reviewは記している。

なお、9月に発表見通しの次期iPhone(「iPhone 7」)に関して、一部の機種にインテル製のLTEモデムチップが採用される可能性があるとする話も以前に報じられていた。iPhoneの現行機種にはクアルコム(Qualcomm)製のLTEモデムチップが採用されているが、アップルがLTE通信機能を「A」シリーズプロセッサ本体に組み込んだ場合には、同プロセッサを量産できるベンダーに供給元を変更する可能性も考えられる。

アップルは主要部品の調達に関して、通常はリスク分散や仕入コストの圧縮をねらって複数のサプライヤーを利用するやり方をとっている。また、とくに2017年の投入が噂されるiPhoneの新機種では有機EL(OLED)画面を採用する可能性も高まっており、それが実現した場合、スマートホン向けOLEDパネルの供給で現在9割以上のシェアを持つサムスンへの依存度がさらに高まることも予想される。

NIkkei Asian Reviewでは、アップルとインテルがどの分野においても競合関係にないことや、米国政府が米企業の国内での製品生産を奨励している事情などを指摘し、アップルがインテル製チップに乗り換える可能性は十分あり得るとするプロセッサ業界幹部の話も紹介されている。

【参照情報】
Intel aims to challenge TSMC over Apple chip orders by 2018 - Nikkei Asian Review
iPhone could switch to Intel chips over TSMC and Samsung by 2018, experts say - 9to5 Mac
Intel and Apple Already in Talks Over ARM-Based Chips for Future iOS Devices - Mac Rumors

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