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チップメーカー大手のクアルコム(Qualcomm)が米携帯通信事業者のAT&Tと協力して、LTE網を利用したドローンの運行に関する実験を行うことを米国時間6日に発表した。

両社の実験は、LTE網や将来の5Gネットワーク経由でドローンを安全・確実に運行する方法などを探るもので、米サンディエゴにあるクアルコムの敷地内でこの実験で行う実験では、携帯通信網のカバレッジや信号強度、異なる基地局間での通信の安定性などを調べる予定。また、現在は規制されているパイロットの目の届かない範囲での飛行についても、携帯通信網を利用した運用の可能性についてテストを実施する予定とされている。

クアルコムは昨年9月に、ドローンの正確な位置の把握やビジュアル・ナビゲーションなどに利用できる「Snapdragon Flight」という開発プラットフォームを発表しており、今回のテストはこのプラットフォームを活用して行われる。ZDNetによると、「Snapdragon Flight」はクアルコムがロボットやドローンへの搭載を想定して開発したものでクレジットカード大の基盤に「Snapdragon 801」プロセッサや通信用チップ類などが組み込まれたものだという。

AT&Tは今年2月に、ドローン関連でインテル(Intel)とも協力していくことを発表し、バルセロナでの「MWC 2016」では、LTE接続したドローンのデモも行っていた。

【参照情報
Qualcomm and AT&T to Trial Drones on Cellular Network to Accelerate Wide-Scale Deployment - AT&T
Qualcomm and AT&T to Trial Drones on Cellular Network to Accelerate Wide-Scale Deployment - Qualcomm
Qualcomm, AT&T to test how drones can use 4G LTE networks - ZDNet

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