イリジウム衛星

仏オロリア社と米サテレス社が戦略的提携、イリジウム衛星の位置時刻信号を利用したPNTソリューション開発目指す

2017.01.11

Updated by Asako Itagaki on 1月 11, 2017, 18:01 pm JST

Spectracom、McMURDOなどのブランドでポジショニング/ナビゲーション/タイミング(PNT)ソリューション提供する仏オロリア社(Orolia)は、米サテレス社(Satelles,Inc.)との戦略的業務提携を発表した。防衛、軍事、政府機関、民間企業(船舶、航空、銀行、IT など)のクリティカルな位置・時刻情報を必要とする市場向けに GPS/GNSS 衛星信号だけに依存しないより強固なPNTソリューションの開発と導入をめざす。

GPS/GNSSは今や通信、交通、金融、ITなど、あらゆる産業において時刻・位置情報を正確に取得するためのインフラとなっているが、民生用信号の仕様は広く公開されているため、偽装によるスプーフィング(なりすまし)に対する脆弱性がある。また、信号が弱いため、干渉やノイズとの混信に対する脆弱性がある。

サテレス社の衛星時間位置(STL)技術は、イリジウム衛星の時間位置信号を利用することでGPS/GNSSに依存せず位置と時間情報を提供することで、GPS/GNSSの脆弱性をカバーする。イリジウム衛星はGPS/GNSSよりも高度が低く、サテレス社によればイリジウムの信号はGPSの最大 1000 倍の強度がある。また、信号の暗号化により、偽装よる攻撃にも強いとしている。

SpectracomのSecureSycタイムサーバーは日本のすべての空港に導入されており、空港内のフライトインフォメーションなどを表示するディスプレイシステムの時刻合わせに使用されている。

【報道発表資料】
Orolia Fortifies Resilient Positioning, Navigation and Timing Solutions with Innovative Satelles Satellite Time and Location Signal Technology

【関連情報】
Satelles Satellite Time and Location Signal Technology

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集長。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2013年春、長年住んだ中目黒を離れて、世界一高い電波塔の近所で下町生活を満喫中。