例えば自転車は、それを構成する部品がバラバラの状態では全く機能を果たさず、正しい組み合わせ方によってはじめて自転車として使うことができる。つまり物事の価値は要素の組み合わせ方によって生まれる。そして新しい価値の創造とは、全くの無から何かを生み出そうとする行為ではなく、既存の要素を新しい組み合わせ方によって結合させることである。また既存の組み合わせ方=ルールを守っている限りは新しい価値は生まれず、創造するためにはルールを破る必要がある。
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武蔵野美術大学 教授 今泉洋の語る「価値創造プロセスを革新するための手法」#2
2015年12月22日(火)19:00~21:30
武蔵野美術大学・デザイン情報学科 教授
今泉 洋(いまいずみ ひろし)
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登録はこちら1951年生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科教授。武蔵野美術大学建築学科卒業後、建築の道を歩まず、雑誌や放送などのメディアビジネスに携わり、'80年代に米国でパーソナルコンピュータとネットワークの黎明期を体験。帰国後、出版社でネットワークサービスの運営などをてがける。その後、フリーランスとなり'99年デザイン情報学科創設とともに着任。新たな表現や創造的コラボレーションを可能にする学習の「場」実現に向け活動している。