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IoTを活用した防災や救急医療の実証実験が続々

2017.01.19

Updated by Naohisa Iwamoto on 1月 19, 2017, 06:25 am JST

IoTを公共性の高い分野で活用するための実証実験の発表が相次いでいる。KDDIと明電舎は都市水害対策にIoTを活用する実証実験の実施を発表した。また一般社団法人救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC)はドローンやIoTを使った救急医療の実証実験の実施を発表している。

KDDIと明電舎が行うのは、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークに対応したIoTの都市水害対策への有用性の検証。国土交通省の技術支援を受け、2017年3月に神奈川県厚木市で実証実験を開始する。具体的には、マンホールに設置したセンサーを使って下水道の内水氾濫による浸水監視を行う。KDDIはLPWAの一種である「LoRaWAN」に対応した「LoRa PoCキット」を提供する。両社は、センサーの情報と、降雨レーダーの情報などを連携させることで、ゲリラ豪雨などの発生に対して的確な都市水害対策を支援する。防災情報の精緻化と可視化により、地域住民に的確な災害情報を届けられるようにすることが狙いだ。

EDACが発表したのは、無人機(ドローン)とセンサーを活用した救急医療の実証実験。EDACが主催する「救急医療・災害対応におけるIoT利活用推進コンソーシアム」が、2017年1月23日に九州大学伊都キャンパスで公開実証実験を行うというもの。総務省の「IoTサービス創出支援事業」に採択された「救急医療・災害対応におけるIoT利活用モデル実証事業」に関する公開実証実験との位置づけだ。実証実験の項目としては、(1)リファレンスモデルを活用した通報から、ドローンによる迅速な現場特定と傷病者への接触までの時間短縮、(2)ドローンやセンサーから得た情報のスマートグラスへの表示--を挙げている。先端技術を活用することで、救急医療や災害対応の課題解決に取り組む一環の実証実験である。

【報道発表資料】
LPWAを活用した浸水監視サービスの実証実験の開始について
救急医療分野におけるドローン・IoT等を活用した実証実験を 一般社団法人EDACが、福岡市 九州大学伊都キャンパスにて 1月23日(月)に実施

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

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