自動改札 イメージ

かざして大容量データを転送、10Gbps超の無線通信方式「IEEE802.15.3e」が標準化

2017.06.09

Updated by Naohisa Iwamoto on 6月 9, 2017, 10:07 am JST

「かざす」だけで瞬時に大容量データを転送できる超高速近接無線方式がIEEE(米国電気電子学会)で標準化された。標準化が完了したのは「IEEE802.15.3e」。60GHz帯を使い、10Gbpsを超える通信により4K解像度やVR(仮想現実)などの大容量データを瞬時に転送できる。

IEEE802.15.3eの国際標準規格化が完了したことをアナウンスしたのは、TransferJetコンソーシアム。そのプロモーター企業であるソニー、日本無線、NTT、東芝と協力して、IEEEでの規格化を完了した。TransferJetコンソーシアムは、近距離無線通信のTransferJet無線技術の規格化を行ってきた。これまでに物理層の最大転送レートが560Mbps、実行最大レートが375MbpsのTransferJetの規格を策定している。

IEEE802.15.3eは、10Gbpsを超える超高速データ通信を実現し、通信開始までの接続時間を2m秒以下と短縮した。これにより、KIOSK端末などでコンテンツを瞬時にダウンロードしたり、動画などを瞬時にアップロードしたりできるようになる。また、接続時間を短縮したことにより、鉄道の自動改札などに端末をタッチするだけで大容量のコンテンツを瞬時にダウンロードすることも可能になる。

TransferJetコンソーシアムでは、IEEE802.15.3eをベースにして次世代TransferJetとなる「TransferJet X」を策定するという。モバイルネットワークの補完や将来のモバイルトラフィックの状況改善につなげたい考え。さらに新しいアプリケーションやサービスの創出も視野に入れる。

【報道発表資料】
10Gbps を超える超高速近接無線通信の国際標準規格化を完了

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。