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スクエニと藝大がコラボ、新しいゲーム性と価値観を模索する「東京藝術大学ゲーム学科(仮)」展

2017.06.14

Updated by Yoshiko Kano on 6月 14, 2017, 07:00 am JST

今年はファイナルファンタジー30周年という記念の年で、リアルやオンライン、メディアの垣根を越えて様々なジャンルやイベントとコラボ展開をしている。つい先週末も、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの壁面を利用してFFXIVプロジェクションマッピング「海洋都市ヨコハマ『龍神バハムート、襲来』」の上映が行われ、多くの人がその新しい景色を見に詰めかけたのは記憶に新しい。

FFといえば、そのゲーム性はもとより、美麗なCGやムービーに驚かされてきた人は多いだろう。特にシリーズ初となるPlayStation用ソフトとして発売されたFF7。その近未来を感じさせるグラフィックで度肝を抜かれたのはつい昨日のことのように思えるかもしれないが、20年前の1997年に発売されている。

そんなファイナルファンタジー有するスクウェア・エニックスが、東京藝術大学の大学院映像研究科と組み、新しいゲームを模索する展覧会をするという。大学院映像研究科の修士学生と修了者が作ったアニメーション作品や映像の世界観をもとに、スクウェア・エニックスの第一線で活躍するクリエイターたちとゲームに作り替えた作品を体験できる展覧会だ。

この展覧会の面白いところは『映像ありき』でゲーム作品が組み立てられるところではないだろうか。映像は手書き風アニメーションであったり、CGなど手法そのものも多様であり、更に「ゲーム化」するにあたってはディスプレイ上での視認だけでなくVR/AR、プロジェクションマッピング、タブレットなど、デバイスに関しても一見バラバラ、試行錯誤の軌跡を辿れるような体験が期待出来そうだ。

もちろんゲームの面白さは、映像の美醜だけで決まるものでは無い。ただ、圧倒的な美麗映像を誇るスクウェア・エニックスが、あえて既存の世界観と共に新しいゲーム性を模索することで、映像とゲームの新しい関係を生み出そうとしているのではないか、その現場に立ち会えるのではないか、という期待を喚起させられる。

会場ではスクウェア・エニックスでのゲーム制作の過程を公開する展示も行われる予定で、往年のゲームファンにも嬉しい内容だ。またスクウェア・エニックスや南カリフォルニア大学インタラクティブ・メディア&ゲーム部門による特別講義とワークショップが開講され、ゲームと芸術に境界はあるのか、ゲームとは何か、ゲームの可能性など、大学というアカデミックな場ならではの「ゲーム論」に出会えるチャンスとなりそうだ。

「東京藝術大学ゲーム学科(仮)」展

会期:2017年7月21日(金)〜30日(日) ※7月24日(月)休館
時間: 10:00~17:00
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
入場:無料
公式サイトhttp://game.geidai.ac.jp/

主催:東京藝術大学COI拠点、東京藝術大学大学院映像研究科
共催:株式会社スクウェア・エニックス
協力:南カリフォルニア大学映画芸術学科
【プレスリリース】 http://game.geidai.ac.jp/PR_game_20170607s.pdf

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かのうよしこ

青山学院大学史学科、東京藝術大学声楽科、京都造形芸術大学ランドスケープデザインコースを卒業。京都造形芸術大学大学院芸術環境専攻(日本庭園分野)修士課程修了。通信キャリアにてカスタマサービス対応並びにコンテンツ企画等の業務に従事、音楽業界にてウェブメディア立ち上げやバックヤードシステム開発、コンサート制作会社での勤務を経て、現在はフリーのヴォーカリスト、ヴォイストレーナー、エディター、ライター。
http://kanoppi.jp

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