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イスラエルの風景

イスラエル関連報道 2017/9/28-3

2017.09.28

Updated by Wataru Nakamura on September 28, 2017, 13:53 pm JST

イスラエルベンチャーのストアドット、6000万ドルの資金をタイムラーらから調達【Haaretz】
ダイムラーが率いる投資グループが先ごろ、イスラエルのバッテリー関連ベンチャーのストアドットに6000万ドルを投資することで合意。ストアドットは高速充電できるフラッシュバッテリー技術を開発する企業。ダイムラーのトラック部門はEVトラックへの同社のバッテリーの活用を視野に同社と戦略的提携を結んだという。

原文:German Automaker Daimler Leads $60m Investment Into Israeli Startup StoreDot

Fiverr、アマゾンをモデルにするフリーランスサービスのマーケットプレイス【The Times of Israel】
フリーランスサービスのオンラインマーケットプレイスを提供するイスラエルベンチャーのFiverrは、アマゾンで商品を買うように容易にフリーランサーのサービスを購入できるプラットフォームを目指しているという。同サイトが販売するサービスはデザインやマーケティング、動画制作、翻訳など150以上のカテゴリーに分かれ、これまで1000万以上のサービスが販売されてきたという。

原文:Israeli startup Fiverr sees Amazon as model for growth

世界中のハイテク技術者が集まるテルアビブのDLDカンファレンス【The Tower】
テルアビブで5年目を迎えるDLD(Digital Life Design)カンファレンスには、グーグルやサムスン、アマゾン、フェイスブックなどの代表者など、世界中からおよそ1万人のゲストが参加し、100ものイベントが計画されたという。同イベントは今年、新たにフードテックやアグテック(農業関連テック)にフォーカス。DLDによれば、イスラエルにはフードテック関連ベンチャーだけでも500社以上があるという。

原文:Thousands From Around the World Attend Israel’s Biggest Tech Conference

株式市場で75億ドルもの価値を生み出すテクニオン【Inc.】
イスラエルのMITとも呼ばれるハイファのテクニオン・イスラエル工科大学は世界中にベンチャー経営者を輩出している。すでに上場しているテクニオン発の企業には、血管手術ロボットメーカーのコリンダス・バスキュラー・ロボティクスや脳神経外科関連医療デバイスメーカーのメイザーロボティクス、医療システム開発のノヴォキュアなどが含まれ、主要10社の株式市場での時価総額を合わせると75億ドルにもなる。

原文:Technion's Brainpower Yields $7.5 Billion in Stock Market Value

食用の昆虫で食糧問題に取り組むイスラエルのフライングスパーク【nocamels】
イスラエルベンチャーのフライングスパークは、ミバエの幼虫を使用したプロテインパウダーを食糧問題の解決に役立てようとしている。これは従来の畜産業よりサステイナブルで、動物性蛋白質に比べても栄養が多く、環境にも良いという。同社は今年、IKEAのスタートアップアクセラレータにも選ばれている。

原文:Edible Insects Are The Future Of Food, Says Israeli Startup Flying Spark

「iPhone X」の顔認識機能はイスラエルベンチャーのリアルフェイス由来か【The Times of Israel】
イスラエルのチャンネル2が13日、アップルが新たに発表した「iPhone X」について、搭載されている「Face ID」と呼ばれる顔認識機能の一部にイスラエル企業の技術が使用されているとする情報筋の話を報道。アップルは今年2月、顔認識技術を手がけるイスラエルベンチャーのリアルフェイスを買収したという話が伝えられていた。

原文:Is Israeli tech behind iPhone X’s new facial recognition feature?

イスラエルの大型EVベンチャー、ベタープレイス倒産の理由とは【Haaretz】
イスラエルのEVベンチャーであるベタープレイスは10年前、シードAラウンドで2億ドルの資金を調達。その後同社の調達額は10億ドル近くにまで膨れ上がり、Wiredマガジンでは「過去5番目に大きなスタートアップ」とも呼ばれた。そんな同社が2013年に倒産に追い込まれたことについて、ジャーナリストで同社の自動車を購入したこともあるブライアン・ブラム氏は「期待に反した販売価格の高さ」、「計画より短かった航続距離」、「バッテリー交換ステーションの膨大なコスト」、「モデル数が1車種のみで販売台数が伸びなかったこと」、「投資の停滞」など10の理由を挙げている。

原文:Behind the Bust of Israel's Billion-dollar Startup

イスラエルと中国、「グリーンテック」に関する3億ドルの貿易協定を締結【Reuters】
イスラエル財務省は11日、同国と中国が3億ドルの貿易協定を締結したことを発表。今回の協定は、イスラエルの環境にやさしいエネルギー・農業技術の中国への輸出を加速させるためのものだという。

原文:Israel and China sign $300 million 'clean-tech' trade agreement

イスラエルイノベーション イスラエルイノベーション特集の狙い

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。