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LPWAで小学生を見守り、中部電力、KDDIが豊田市で実証実験

2017.10.31

Updated by Naohisa Iwamoto on 10月 31, 2017, 06:25 am JST

低消費電力で広いエリアの通信をカバーするIoT向けの通信方式のLPWA(Low Power Wide Area)を利用したソリューションが、国内で実用段階に近づいている。中部電力、KDDI、愛知県豊田市は、LPWAを活用した児童の見守りサービスの実証実験を開始する。

実証実験は、11月に豊田市立中山小学校の学区内で実施する。児童の見守りサービスについては、中部電力が主体となってサービス開発を進めている。児童が携帯する小型の通信端末で測位した位置情報を、LPWAネットワークを介してサーバーに送信し、保護者などが児童の位置情報を確認できるようにするもの。実証実験では、LPWAの一種であるLoRaWAN方式を利用。KDDIが同校の学区内に整備したLoRaWANの通信網を使って、情報をやり取りする。

中部電力はサービスの提供主体としての実証運営を行うほか、専用のWeb画面を開発する。豊田市は今回の実証実験を、地域課題の解決に資する技術の開発・実証・実装を目指す「豊田市つながる社会実証推進協議会」の活動に位置づけ、関係各所との調整などを行う。

サービスでは、児童の位置情報や移動履歴をスマートフォンやパソコンに表示した地図上に示すほか、通過時間の表示、よく訪れる地点や危険場所の登録・表示、自宅や小学校などの登録地点への到着や出発の情報をメールで知らせる機能などを提供する。

LPWAを利用した登下校のお知らせについては、ソフトバンクも静岡県藤枝市と10月16日から順次、実証実験を開始している(関連記事:LPWAを利用した小学生の登下校お知らせ実験、藤枝市とソフトバンクが開始)。充電や電池交換の回数を減らしながら、地域内の広いエリアで位置情報を確認できるLPWAの特性を生かしたサービスとして、子どもやシニア層の見守りサービスは1つの解となりそうだ。

【報道発表資料】
LPWAを活用した「児童の見守りサービス」の実証実験開始について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。