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社会課題解決に向けた知的なIT研究、国立情報学研究所とLINEが共同で推進

2017.11.28

Updated by Naohisa Iwamoto on November 28, 2017, 06:25 am JST

国立情報学研究所(NII)とLINEは、研究の発展や研究開発業務の強化を図るための共同研究を推進する。共同研究に関する覚書を2017年11月17日に締結。2018年度に共同研究部門を設置するなどの具体的な取り組みの協議を始めた。

NIIとLINEが共同で研究するのは、「Robust Intelligence(ロバストインテリジェンス)」と「Social Technology(ソーシャルテクノロジー)」を主軸とした分野。現実社会は常に変化し、多様性がある。こうした環境に対応できる「強靱さ」(ロバスト)を持った知的能力により、社会課題を解決できるようなITの研究開発に取り組むという。

NIIでは、LINEとの共同研究で、NIIだけでなく大学や他の研究機関からも研究者を募る。2018年度の研究部門の設置時には、京都大学、東北大学から研究者が参加する予定で、次年度以降には他の研究機関からの参加の規模を拡大する。LINEでは、同社に所属する研究員やエンジニアを共同研究に参加させる。またLINE内にNIIと連携して研究する研究部門を設置する予定があるほか、同社のスマートスピーカーの「Clova WAVE」関連技術などの技術提供も行う。

共同研究部門はNIIに設置し、LINEが運営費用などの経費を負担する予定。具体的な研究の課題や範囲は今後協議をしていく。共同研究部門の名称は「Center for Robust Intelligence and Social Technology(CRIS)」を予定している。

【報道発表資料】
国立情報学研究所・LINE株式会社が共同研究へ

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。