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南スーダンの「STEM」教育機関

2017.11.28

Updated by WirelessWire News編集部 on 11月 28, 2017, 07:00 am JST

「IsraAID」は2001年に創設されたイスラエルの非政府人道機関で、世界各国に様々な支援活動を行なっている。主な活動は、震災や津波などの被害に遭った国に医師や救援チームを派遣することで、内戦や紛争から逃れた難民の支援も行っている。東日本大震災の際にも、発生から4日後にはチームが被災地に到着したという(「IsraAID Japan」)。また、シリア難民に対する支援も継続的に行っている。

南スーダンに対しては、特にジェンダーバイオレンス(夫婦などの親しい関係にある男女間での暴力)の被害者の支援にフォーカスした活動を続けているが、11月には「STEM」教育機関の設立を支援することが報道された(末尾の2本の記事リンクを参照)。

STEM教育とは、“Science, Technology, Engineering and Mathematics” すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する言葉で、同機関は「国立ジュバ大学」内に設置される。3年後には1万人の専門家を生み出し、建設、コンピュータ、エレクトロニクス、化学などの分野の強化に役立てる計画だ。

南スーダンの人口は推計で1000万人を超えているが、2011年のスーダンからの分離独立以降も紛争など不安定な状況が続き、2014年にはアメリカのNGOから世界で最も脆弱な国とランクづけされた(「世界脆弱国家ランキング、南スーダンが最も脆弱」)。日本からも自衛隊がPKOに派遣されており、食糧不足による飢餓も心配されるなど、厳しい状況が続いている。

ちなみに、1947年の国連のパレスチナ分割決議、1948年のイスラエル建国に端を発し、第一次中東戦争で故郷を追われたパレスチナ難民は、当初70万人から今では約500万人に達すると言われている。ちなみに福岡県の人口が平成27年で510万人である。

こうした状況にあっても、若い世代に情報と教育へのアクセスを提供し続けることは極めて重要だ、と考えられているようだ。偶然ながら、英単語の“stem”には、「茎」などの意味を持つ名詞の他に、「始まる」「食い止める」といった動詞の意味もある。

【参照情報】
IsraAID helps set up science and tech center in South Sudan
South Sudan Opens STEM Center With Help From Israeli Aid NGO

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