画像はイメージです original image: © metamorworks - Fotolia.com
工場内のIoTセキュリティ対策を産学共同研究、ブロックチェーンなどを活用
2018.07.03
Updated by Naohisa Iwamoto on July 3, 2018, 06:25 am JST
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2018.07.03
Updated by Naohisa Iwamoto on July 3, 2018, 06:25 am JST
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化を推進する際に課題となるのが、セキュリティの担保である。そうした課題に対応するため、スカイディスクと九州大学サイバーセキュリティセンターは共同で、工場のスマート化におけるIoT/AIセキュリティリスクに対応するためのクラウドプラットフォームの研究を開始する。
スマートファクトリーでは、サイバー攻撃を受けたIoT機器が踏み台になってさらなる被害を拡大する危険性がある。外部からの不正アクセスや重要データ盗難といったリスクを回避するために、「データを安全にクラウドに送る」「安全に外部からインターネット経由で接続する」「IoT機器を攻撃から守る」といった課題への対策が求められる。
IoTソリューションやAIサービスを提供するスカイディスクは、九州大学サイバーセキュリティセンターでサイバーセキュリティ分野の教育と研究を行う金子晃介准教授と共同して、これらの課題への対策を研究する。研究のタイトルは「IoT/AIセキュアプラットフォームに関するセキュリティ手法の研究」で、2018年6月から2019年3月にかけて実施する。
スマートファクトリー向けのセキュアなプラットフォームの具体的な研究内容としては、工場がサイバー攻撃を受けたり、工場内にあるデバイスからデータを抜き取られたりしても、安全な運用を継続できるようにすることを掲げている。その実現に向けて、ブロックチェーン技術を活用して改ざんへの耐性を高めたり、人工知能をFPGA(製造後に構成を設定できる集積回路)で実装することでパフォーマンスを高めたりする方法を検証する。スカイディスクは、IoTクラウド環境とAIモデルを提供。九州大学サイバーセキュリティセンターはセキュリティアルゴリズムをFPGAに実装することによるパフォーマンス向上と実現性の研究を実施する。
【報道発表資料】
・九州大学サイバーセキュリティセンターと共同研究を開始(スカイディスク)
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。