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米国最大規模の病院システムがサイバー攻撃の被害に(他2本)

Cyber Security News October 2nd week,2020

2020.10.06

Updated by Wataru Nakamura on October 6, 2020, 12:11 pm JST

米上院、州・地方政府に毎年4億ドルのサイバーセキュリティ助成金を交付する新たな法案を可決【State Scoop 9/30】
米上院は現地時間9月30日、州・地方政府のサイバーセキュリティ対策に助成金を出す新たな法案を可決。「The State and Local Cybersecurity Improvement Act」と呼ばれるこの法案は、米国土安全保障省(DHS)に対し、年間4億ドルをサイバーセキュリティ対策費として州政府に割り当てることを指示するもの。米国では近年、地方自治体を標的にしたランサムウェア攻撃が増加しており、各州のIT予算全体に占めるサイバーセキュリティ予算の少なさが問題になっている。

原文:House passes $400M state and local cybersecurity grant program

米国最大規模の病院システムがサイバー攻撃の被害に【NBC News 9/29】
米国を中心に400カ所以上の病院や医療機関で利用されているユニバーサル・ヘルス・サービス(Universal Health Service, UHS)のコンピューターシステムが先ごろ、ランサムウェア攻撃を受けたという話をNBCが報道。米国の医療分野で史上最大ともみられる今回のサイバー攻撃では、一部の医療機関でコンピューターが完全にダウンし、医療スタッフらは紙とペンによる作業を余儀なくされているという。

原文:Major hospital system hit with cyberattack, potentially largest in U.S. history

仏CMA CGMにランサムウェア攻撃 - 海運業界のビッグ4が過去4年でハッカーの餌食に【ZDNet 9/28】
フランスの大手海運会社であるCMA CGMでは現地時間9月28日、ランサムウェア攻撃によって輸送コンテナ予約システムがダウン。海運業界では今回のCMA CGMの被害を含め、過去4年でA.P. モラー・マースク、MSC(Mediterranean Shipping Company)、中国遠洋海運集団(COSCO)の業界トップ4社がサイバー攻撃の被害に遭っており、ハッカーにとって格好の標的となっている可能性を指摘されている。

原文:All four of the world's largest shipping companies have now been hit by cyber-attacks

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。