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丸の内 ライトアップ 空間 イメージ

博報堂DYなど、丸の内でローカル5Gを使ったAR/VR空間の実証実験を実施

2022.04.14

Updated by WirelessWire News編集部 on April 14, 2022, 13:02 pm JST

博報堂DYホールディングス、MESON、三菱地所、Tokyo Marunouchi Innovation Platformは2022年4月7日、ローカル5Gを活用したAR(Augmented Reality:拡張現実)/VR(Virtual Reality:仮想現実)の実証実験を共同で実施したことを発表した。

この実験は、博報堂DYホールディングスとMESONが共同で研究を進めている実空間とサイバー空間を融合させるコミュニケーション体験構築プロジェクト「GIBSON(ギブソン)」の一環として実施したもの。丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)における観光・買い物・イベント用途での体験価値検証のために、サイバー空間への360度映像配信などにローカル5G回線を活用した。

GIBSONは、実世界(フィジカル空間)をネット上に再現した「サイバー空間」を構築し、そこに遠隔地(体験スペース)からVRユーザーをログインさせる。実際の現場にいる人には、ARグラスやスマートフォンを通じて周囲の風景にサイバー空間の情報を重ね合わせて表示する。こうすることで、実空間にいる人と遠隔地にいる人同士があたかも同じ空間で場を共有しているようなコミュニケーション体験を可能にする。

今回の実験では、「Marunouchi Street Park 2021 Winter」と連携し、観光・買い物・イベント向けの用途でGIBSONを使った場合の体験価値を検証した。その結果、実際の現地にいるという感覚に加え、「サイバーとフィジカルが融合した新たな空間に自分が実際にいる」という感覚をもたらすことが確認できたという。また、周囲の状況変化の動的な観測に関わるスコアも高く、想定ユースケースである観光・イベント・コマースでの活用が有望であることを確認できた。さらに、オンライン/オフラインをハイブリッドに融合させたオフィスでの活用などについても体験者の皆様から示唆を得ることができたという。

「Marunouchi Street Park」は、2019年からスタートした丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験で、今回が3回目の実施。初の冬季実施となる今回は、「すごそう、冬のストリート」をテーマとして、丸の内仲通りの冬の風物詩であるイルミネーションをより楽しめる空間設計、寒さを考慮した冬ならではの空間演出がなされ、インフォメーションセンターの機能を持った仮設建築物などが設置された。

[リリース]
博報堂DYホールディングスとMESONの共同プロジェクト「GIBSON」丸の内エリアでローカル5Gを活用したAR/VR実証実験を実施

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