2020年に始まったコロナ禍を巡る騒動の中で盛んに連呼されたのが「専門家」という言葉でした。特に、政府やメディアが医療の専門家に経済・社会制度設計のあり方などについて問い始めたあたりから、その混乱に拍車がかかります。さらに、ソーシャルメディア上の「様々な専門家」の言説が跳梁跋扈することで、「何を信じていいのかよくわからない」状態になってしまいました。

しかし、専門家を問い詰める私たち自身、実は「何かの専門家」であることも多く、これが「専門性って何だろう、専門家は（今後）どうあるべきなんだろう」という素朴な疑問に帰着していきました。

この疑問に答えるべく、村上陽一郎氏によるオンラインセミナーを何度か実施しました。そこにご協力いただいたゲストの方々に改めて論考をお願いし、村上氏に全体を編纂していただいたのが、今回発行された『「専門家」とは誰か』（晶文社）です。

この書籍の出版を機に、2月19日（日曜）の14時から「専門家とは誰か　専門家と専門性の実態を問う」と題するオンラインイベント（参加費無料）で開催します。書籍に寄稿いただいた9人のうち8人が集結し、今後の専門家のあり方等について議論を深めます。この8人の精鋭が揃う機会は滅多にありません。

開催詳細、および参加お申し込みは、下記の「ローカルナレッジ」のページからお願いします。

■2月19日（日）14:00-16:30
　オンラインイベント「専門家とは誰か　専門家と専門性の実態を問う」を開催します