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フェイクニュースだと分かっているのにシェアしてしまう人々の心理

2023.10.19

Updated by WirelessWire News編集部 on October 19, 2023, 07:47 am JST

無意味な単語も「良い意味の単語だ」と思い込む

今回は「繰り返しのパワー」についてお話ししていこうと思います。繰り返されたものに対して、私たちは「なんか好き」という気持ちを抱きます。自分はそんなに単純じゃないよ、と思われるかもしれません。

さらには、繰り返し聞いた嘘に対しては、だんだん本当らしいと思ってしまうようにもなります。いやいや、これも当てはまらない、と思われたでしょうか?

そして最後に、人は、繰り返しSNSで見たフェイクニュースなら、たとえフェイクだと分かっていても、他人にシェアしてしまうというのです。もう全く自分には当てはまらない! でしょうか。さて、それぞれ見ていきましょう。

心理学では、何度も繰り返し出会う人、何度も繰り返し見た単語、何度も繰り返し聞いた音楽のことを、人は好きになってしまうことが知られています。皆さんも経験があるのではないでしょうか?

最初に聴いた時はそれほどでもないなと思った曲が、何度も聴くうちにお気に入りになったり、電車で何度も見かけた人のことがだんだん気になるようになってしまったり、なんとなく毎週観ていたアニメがいつしか良い思い出になっていたり。

このような現象は、「単純接触効果」と呼ばれています。その名の通り、ただ単に繰り返し接触するだけで、ちょっと好きになってしまう! という効果です。

この効果は、米国の心理学者ザイアンスが1968年に初めて報告しました。外国語や、無意味な単語、知らない人の写真などを何度も見せると、一度だけ見た場合よりも「良い意味の単語だ」と判断したり、ポジティブな態度を持つようになったりしてしまうというものです。

広告やCMは、消費者に商品を繰り返し接触させることで、商品を好きにさせるという効果を狙っていると考えられますね。古典的な研究ではありますが、現代の心理学研究にも、そして現実社会にも、大きな影響を持っている研究といえるでしょう。

※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の抜粋です(この記事の全文を読む)。
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