グーグル、メルセデス・ベンツ、日産自動車などドライバーがハンドル操作などをしなくても自律的に走行する自動自動車の計画を明らかにする中、ガーディアンなどの記事によると、アメリカ連邦捜査局(FBI)が内部資料の中で懸念を示しているそうだ。運転手が手放しで走行できる自動車を使えば、走りながら読書や編み物だってできるが、銃だって使える。アクション映画の場面のようだが、カーチェイスなどの途中で自動運転に切り替えて、助手席からライフルなどを取り出して撃つことができるというわけだ。
現在の自動車であっても、犯罪者が二人いれば、片方が運転してもう片方が狙撃手になることはできるから、自動運転車の登場がすなわち自動車からの発砲を助長するかどうか分からない。
ただ、FBIの懸念はそれだけではない。例えば、遠隔操縦が可能ならば無線でハッキングして乗っている人から自動車のコントロールを奪い、事故を起こさせることができるかも知れない。また、無人で走らせることができる車ならば、爆発物を積み込んで目的地で自爆させることができる。
これらは単なる杞憂なのかも知れないが、こうした懸念が犯罪者にインスピレーションを与えてしまうのかも知れず、逆に心配でもある。
【参照情報】
・FBI warns driverless cars could be used as 'lethal weapons'
・The FBI's Next Worry: Self-Driving Car Bombs
・ベンツの自動運転(YouTube)
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