グーグル、音楽配信関連の「特別イベント」を16日に開催 - 「見切り発車」の可能性も
2011.11.14
Updated by WirelessWire News編集部 on November 14, 2011, 11:42 am JST
2011.11.14
Updated by WirelessWire News編集部 on November 14, 2011, 11:42 am JST
グーグル(Google)は米国時間11日、報道関係者に向けて16日に米ロサンゼルスで開催する「スペシャルイベント」の案内状を発送した。このイベントの詳細は明らかにされていないが、「Google Music」と呼ばれる音楽配信サービスが発表される可能性が高いと複数のブログが伝えている。
グーグルでは今年に入り、「Music Beta」とよぶクラウドベースの音楽ファイル管理サービスを投入。さらに最近では、同社のAndroid開発責任者が音楽配信サービス開始の可能性を示唆しており、WSJではその特徴について同社のソーシャルネットワークサービス「Google+」と連動し、ユーザーが他のユーザーに自分の楽曲をお薦めできる機能が実装される可能性があると伝えていた。
ただし、このスペシャルイベントに関する話題を採り上げたAllThingsDによると、グーグルはまだ一部の大手レコード会社との間で、楽曲配信をめぐる契約交渉を続けているという。同社では、世界の4大レーベルのうち、第4位のEMI(EMI Group)とは契約を済ませており、また業界最大手のユニバーサル・ミュージック(Universal Music Group)との契約もまもなく成立する見通しであるいっぽう、ワーナー・ミュージック(Warner Music Group)ならびにソニー・ミュージック(Sony Music)とは、16日のイベント開催までに契約が成立しない可能性もあるという。
アップル(Apple)のiTunes Music Store開始以来、音楽業界では「4大レーベルとの契約が揃わなければ、音楽配信サービスの提供はむずかしい」とされてきた。最近でも、スポティファイ(Spotify)が米市場進出に際して、4社との契約成立を待ってサービスを立ち上げたという例もある。ただし、グーグルでは過去にも「見切り発車」でサービスを始めた前例があることから、この音楽サービスでも同様の展開になるのではとAllThingsDでは指摘している。
クラウドベースの音楽サービスについては、パンドラ(Pandora)やスポティファイのようなベンチャー企業のサービスが人気を博しているほか、アマゾン(Amazon)やアップルといった大手企業も積極的な動きを進めている。アマゾンでは16日に発売するAndroidタブレット「Kindle Fire」の目玉のひとつとして音楽配信サービスの利用を打ち出しており、またアップルも6月に発表していた「iTunes Match」をまもなく開始するとみられている。
【参照情報】
・Google Music's New Service Set to Launch, Without All the Music - AllThingsD
・Google Music 'These Go to Eleven' event announced for November 16th - The Verge
・Google schedules 'special event' for November 16th - BGR
・グーグルの音楽配信サービス、「Google+」との連携の可能性(WSJ)
・グーグルの音楽配信サービス、「まもなく」提供開始へ - Android責任者が示唆
・グーグル、クラウドベースの音楽管理サービスや映画配信サービスを発表
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら