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「Google TVで大損」とロジテックCEO - 韓国勢による新製品投入の可能性も

2011.11.14

Updated by WirelessWire News編集部 on November 14, 2011, 10:41 am UTC

ロジテック(Logitech、本社スイス:日本では「ロジクール」)のCEOが、「Google TV」端末の開発・投入は「大きな間違い」だったと述べたと、The Vergeなどが伝えている。

同社のゲリーノ・デルーカ(Guerrino De Luca)CEOは、10日に開催した投資家向けイベントのなかで、第1四半期に3000万ドルの赤字を出した主な原因として「Google TV」を挙げ、昨年冬に「Google TV」に賭けたことは「大きな間違い」だったと語ったという。

同社では昨年の年末商戦期に、Google TV対応のセットボックス(STB)「Revue」を300ドルで発売。しかし、同製品のレビュー記事やユーザーの反応には「リモコンが使いづらい」「操作が複雑」といった否定的なものが多く、発売後には購入者による返品が相次いだ。そのため同社ではRevnueの在庫を処分するべく価格を99ドルに値下げしたほか、前CEOが引責辞任に追い込まれる一幕もあった。

同CEOによれば、Google TV関連の失敗でロジテックが被った損失額は、「営業利益ベースで1億ドルを優に超える」という。

グーグル(Google)は先月末に「Google TV」ソフトウェアのアップデート版を発表。この新バージョンでは、よりシンプルなユーザー・インターフェイスの実装など、使い勝手の向上が図られているほか、コンテンツをの検索機能が強化され、多くのアプリも利用可能となった。さらに、YouTubeとの連携が強化されたことに加え、ディズニー(Disney)がYouTubeの専用チャンネルを通じたオリジナルコンテンツの提供を約束しているなど、今後のコンテンツ充実も期待されているという。

しかしロジテックでは早急な在庫一掃を目指しており、また「新たな端末の発売予定はない」と同CEOは説明したという。

いっぽう、Bloombergでは、LG電子が来年1月にラスベガスで開催される「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(Consumer Electronic Show:CES)で、新たに「Google TV」搭載端末を発表する可能性があると伝えている。またサムスン(Samsung)のテレビ部門責任者も先ごろ、「Google TV」搭載端末の開発をめぐってグーグルと交渉中であることを明らかにしたという。

米市場では、従来のケーブルテレビ(CATV)の契約を打ち切り、ネットベースの映画・テレビ番組配信サービスに切り替える、いわゆる「コード・カッター」の流れが昨年あたりから目立って来ており、ネットフリックス(Netflix)やフールー(Hulu)などの加入者が増大。そうしたなかで、グーグルのほかアマゾン(Amazon)やアップル(Apple)等の大手各社もテレビ市場をにらんだ動きを進めているとされている。

【参照情報】
Logitech CEO: Google TV 'cost us dearly,' no Revue replacement coming - The Verge
LG Said to Plan to Debut Google TV at January Consumer Electronics Show - Bloomberg
Dissed by Logitech, Google TV Soldiers On - Wired
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