イスラエルのテルアビブで建設が進められていたレゴのタワーが2017年12月27日に完成し、ギネスの世界一認定を待っている。

これまでの記録は、万博の際のミラノで2015年に建てられた35.05メートル。テルアビブのラビン広場に建てられたのは36メートル。ブロックの数は50万個、重量は1トンに及ぶという。ユダヤ人もアラブ人も、お金持ちもそうでない人も、26のコミュニティセンターと数千人の人々がレゴブロックの供出と購入、組み上げに協力した。

塔の名前は「オマー・タワー」。オマーは2014年に8歳で癌によりこの世を去った少年の名前で、彼の元の幼稚園の先生の発案で建設が始まった。オマー君は闘病中、レゴでタワーなどを組み立てるのが好きだったという。

塔は自立しておらず、安全のためワイヤーで支えられている。12階建てのビルに匹敵する高さであり、クレーンなどの重機が投入された。

ちなみにラビン広場は、1995年に暗殺されたラビン首相（当時）の名にちなんだ場所で、政治集会を含めて多くのイベントが開催されるところである。

【参照情報】
・Tel Aviv Lego tower sets record
・The Reason Why Tel Aviv Completed the World's Tallest Lego Structure Just Might Surprise You