大雨が降り続けるとき、何が起こっているのか 2023.06.05 梅雨の後半や台風シーズンになると、土砂降りの雨が何時間も続き、ときには雷を伴うこともある。このように長く降り続く大雨のことを「集中豪雨」という。この土砂降りの雨をもたらすのは、雷雲とも呼ばれる積乱雲である。
使い手は設計者を爽快に裏切っていく。多種多様な切実さを逃さないために作るべきもの 2023.06.01 都市計画の仕事をしていると、「都市ににぎわいを取り戻したいんです、どうしたらよいでしょうか?」と頼まれることがある。頼まれるたびに、いつもちょっと困った気持ちになる。
人間の自然知能から着想した新たな推論と計算 2023.05.31 生物学や医学という学問分野は、定式化が難しく、個々の事例を重ね、知識を積み上げる分野。予想外の新事実が見い出されれば、辞典に一項目が増える。
単線的な物語がもたらす理解の狭隘化 2023.05.30 「わらしべ長者」は誰でも一度は聞いたことがある。『宇治拾遺物語』巻七の「長谷寺参籠の男、利生に預かる事」が原話の一つだが、さまざまな伝承や異本があるし、絵本やアニメにもなっている。それでも、物語には共通する筋立てがある。
実は謎多き梅雨前線 2023.05.25 雨の日が続きがちな梅雨。梅雨はご存じの通り、梅雨前線によってもたらされる。前線とは性質の違う空気の塊どうしの境目であり、前線のある場所には雲が発生しやすい。梅雨前線は停滞前線と呼ばれる種類のものである。
思考探索の時間を最適化していく? 美術館のデータ利用 2023.05.23 データサイエンスへの社会的な関心が高まっている。その理由は、例えば来年開設が予定されている一橋大学のデータサイエンス系の新学部の概要に明らかだろう。
WirelessWire News Weekly(週刊メール)のご案内 2023.05.18 毎週月曜日の朝、無料の週刊メールを配信しています。WirelessWire Newsに掲載された記事を見逃さないため、タイムリーなセミナーやイベントを知るために、WirelessWire Newsメールにぜひご登録ください。
ポストモダン論を見えなくした、SDGsという国際的キャンペーン 2023.05.18 ポストモダン論は、一時期本邦も含めた人文社会系を中心に大いに流行したが、その用語自体は建築学上のモダニズム批判として始まり、それが社会の進歩といった「大きな物語」の終焉という形で一般化され、さらに別の潮流とも混じり合って大きく膨れ上がった。
宗教と医療の協働は時代の要請である 2023.05.16 EBMすなわち「根拠(エビデンス)に基づく医療」(英語ではEvidence-Based Medicine)という言葉を聞いたことがあるだろう。治療法A(例えば手術)と治療法B(例えば放射線療法)のどちらを選択するべきか、薬剤Cと薬剤Dのどちらを選択するべきか──こういった意思決定において、臨床研究をきちんと行って科学的に判断するべきだというものである。
「バカ」に学ぶ、不幸を回避するソリューション 2023.05.11 中部アフリカ、カメルーンの熱帯雨林に、バカという自称の狩猟採集民が住んでいる。彼らは、コンゴ盆地各地に離散的に分布している「ピグミー」とよばれる10あまりの異なる民族のひとつである。