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  • 和力表現事典09「メリハリ」

    2019.12.26

    「メリハリ」とは、もともと邦楽用語からきている。低い音を「減り(メリ)」、高い音を「上り・甲(カリ)」とよんでいた。この「カリ」が転じて「張り(ハリ)」となり、音楽に限らず表現全般において、強弱をつけることで対象を浮き上がらせ、シャープにするときに使うようになった。

  • 反東京としての地方建築を歩く05「建築のユートピア・アイランド、直島」

    2019.12.10

    今でこそ、瀬戸内国際芸術祭や草間彌生のパブリック・アートをはじめとする華やかな現代アートで知られ、多くの観光客を集めているが、そもそも直島は建築の島だった。およそ四半世紀前、筆者が初めてここを訪れたのも、ポストモダンの建築家、石井和紘が設計した作品群を見学するためである。

  • ネガティブの経済学02「アウトキャスティング思考」

    2019.11.19

    いつの世も、のけ者やよそ者、村八分やならず者というのは居る。協調性がなく、和を乱し、誰からも相手にされない人々。いや“人々”というのは適切ではないかもしれない。それぞれは孤立した者たちだからだ。

  • 和力表現事典08「マージナル」

    2019.10.11

    「マージナル」とは、「限界」という意味もあるが、ここではざっくりいって「周辺・境界・辺境」として天界する。

  • 反東京としての地方建築を歩く04「重層する建築都市、金沢」

    2019.10.10

    この夏、金沢に公立としては初の建築博物館が誕生した。金沢建築館である。正式名称は「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」だが、なぜ人物名が冠せられているのか。それは場所がかつて吉郎が暮らした住まいの跡地であり、息子の吉生が設計を担当したからである。

  • 五十年後の宇宙船地球号03:地球の俯瞰

    2019.09.06

    当たり前のように僕たちを乗せて動くこのこの地球は、把握するには大きすぎるし、観察するには近すぎる。だから普段の生活の中で、ここが“一つの星”であることを意識する時間はそう多くはない。だが今、この星は大きな曲がり角に来ているらしい。