この週のトップニュースは、NTTドコモが純減に転じた話題だろう。電気通信事業者協会(TCA)が発表した2012年11月末時点の事業者別契約数によると、NTTドコモが過去最大の純減となり、iPhone 5効果で堅調な純増を得ているソフトバンクモバイルおよびKDDIと明暗がわかれた。
2012.12.10
iPad miniとiPad Retina ディスプレイモデル(第4世代iPad)がKDDIとソフトバンクモバイルが発売し、LTE対応のWi-Fi+Cellularモデルが手に入るようになった。KDDIが開発していたAndroid搭載のセットトップボックス「Smart TV Box」の提供も始まった。地下鉄の携帯電話エリア化、Wi-Fiの利便性向上策なども進んでいる。
2012.12.03
ソフトバンクモバイルの解約金が合法かを争った裁判の判決が出た。ソフトバンクモバイルに対しては「合法」との判決だ。この週、直接的なモバイル分野の話題ではないが、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光の値下げのニュースがあった。これはモバイルサービスの普及が固定回線に大きく影響を与えていることを示すニュースだ。KDDIとソフトバンクモバイルがiPad miniと第4世代iPadを11月30日に発売するというトピックもあった。
2012.11.26
この週はLTEに関連するニュースが集中した。イー・アクセスの「EMOBILE LTE」が最大75Mbpsとうたった広告に対して、消費者庁が不当表示にあたるとして措置命令を下した。一方、NTTドコモはLTEサービス「Xi」で100Mbpsのサービスエリアの提供を開始したほか、LTE対応のフェムトセルも発表している。ノキア シーメンス ネットワーク(ノキア シーメンス、NSN)は都内で記者説明会を開催し、サービスが始まったばかりのLTEから、その先に来るLTE-Advancedへの移行の重要性を説いた。
2012.11.19
第45週は、スマートデバイスの企業利用に関するニュースが複数飛び込んできた。スマートデバイスの業務利用に関して、企業は端末の支給よりも個人所有端末の業務活用(BYOD)に注目していることを示す調査結果や、安全にBYODを活用できるソリューションの発表が相次いだ。10月の事業者別契約数では、ドコモが辛うじて純増を保つという低迷。iPhone 5の影響をまともに受けた状況だ。
2012.11.12
10月末から11月にかけてのこの1週間、キャリアを中心としたニュースが数多く飛び込んできた。ソフトバンクの決算、ドコモとマイクロソフトの協業といった大型のニュースだけでなく、UQコミュニケーションズがTD-LTE互換のWiMAX Release 2.1の採用を検討するといった今後の事業の枠組みをにらんだニュースもあった。
2012.11.05
NTTドコモとKDDIの2012年度第2四半期の決算発表が相次いで行われた。上期の通期で見るとドコモは増収ながら減益、KDDIは減収減益という厳しい決算になった。iPad miniと第4世代のiPadが発表されたのもこの週のトピック。国内ではKDDIとソフトバンクモバイルがいずれも製品を取り扱うことを発表、iPhoneに続いて2キャリアによる併売体制が整うことになった。
2012.10.29
この週は、大手3社でしんがりを務めることになったKDDIの冬モデルの発表があった。10機種のスマートフォン・タブレット端末は、すべて下り最大75MbpsのLTEサービス「au 4G LTE」に対応。この冬モデルで日本の新スマートフォンはLTE対応が一気に標準的となった。前週後半からくすぶり続けていたソフトバンクの米スプリント・ネクステル買収は、15日(月)に正式な発表があった。ソフトバンクの世界進出が現実のものとなる。
2012.10.22
この週は、ソフトバンクモバイルとNTTドコモの2012冬モデルなどの発表があり、それだけでも大きく盛り上がったはずだった。ところが週の終わりに近づいて、ソフトバンクが米大手携帯通信会社のスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)の買収を検討しているとの報道が飛び込んできた。イー・アクセスの買収に続く買収劇はどう進むのか。
2012.10.15
2012年第40週の週明けに駆け巡ったのが、ソフトバンクによるイー・アクセスの完全子会社化のニュースだった。iPhone 5のテザリング解禁で、さらなる周波数帯を確保したいソフトバンクにとって、既存の事業者を取り込むのが最短の道筋だったと言えそうだ。
2012.10.09