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英ニュジラ、携帯電話機向けのパワーアンプ技術を提供

2010.02.04

Updated by WirelessWire News編集部 on February 4, 2010, 00:00 am JST

3GやLTEでは端末や基地局の消費電力をいかに抑えるかが鍵となるが、イギリスのニュジラ(Nujira)というベンチャー企業では、携帯電話機のRFパワーアンプ用高効率化技術「Coolteq-I」を開発し、この技術のライセンス供与を開始している。

「Coolteq-I」のターゲットは3G、WiMAX、LTE端末のRFフロントエンドで、同社によれば4Gの場合、既存の技術と比較して、コストは半減、バッテリー寿命は2倍になり、さらにカバーできる帯域も3〜5倍に広がるという。技術供与先の1社である米RFマイクロデバイセズ(RF Micro Devices)はニュジラと共同で、2月のMobile World Congress(バルセロナ)で基地局向けパワーアンプのデモを行う。

RFマイクロデバイセズのパワーアンプは、LTEの7つの周波数帯(700MHzから2.6GHz)をカバーしており、全帯域をカバーするために従来は12〜21個のパワーアンプが必要だったところを3個まで削減することができる。

さらに、「Coolteq-I」を使えば、基地局のコストと消費電力を大幅に削減することも可能で、ニュジラではトリクィント・セミコンダクター(TriQuint Semiconductor)、テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)と提携して、基地局向けの製品を発表している。

なお、国内ではNTTドコモが1月8日に700MHzから2.5GHzまでの8つの周波数帯に対応した携帯電話機用のマルチバンド電力増幅器の試作機を開発したと発表している。(幸野百太郎)

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