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エリクソンCEO、サービス事業の成長に期待 - 大型買収の噂は否定

2010.03.30

Updated by WirelessWire News編集部 on March 30, 2010, 00:00 am UTC

スウェーデンのエリクソン(Ericsson)CEOが、同社の今後の事業戦略について、本業の成長と急成長するサービス市場に注力するため、モトローラ(Motolora)のネットワーク事業の買収といった大規模な企業買収については当面はないとの考えを明らかにした。

同社のハンス・ベストバーグ(Hans Vestberg)CEOは、米国時間26日にニューヨークでブルームバーグ(Bloomberg)のインタビューに答え、2000億ドルの潜在規模を持つサービス市場に焦点を定めていくと語った。またウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)に対しては、同社の中核事業である通信機器市場では今後統合がさらに進むが、同分野での買収などは考えていないとした。

エリクソンはここ数年の間に、ネットワーク機器のレッドバック(Redback)、伝送機器メーカーのマルコーニ(Marconi)、ノーテル(Nortel)の基地局事業などを買収してきた。そうした実績を持つエリクソンが、モトローラが分割を計画するネットワーク事業など大型買収の可能性を否定した背景には、次のような理由が考えられる。

まず、上記の買収のような大規模投資へ資金を振り向けることが難しくなっている可能性。同社では先ごろ「2020年までに、500億台の無線通信端末をつなげる」というビジョンを打ち出したが、これを実現するためには既存事業とはかなり異なる分野での事業モデルの構築が必要になる。そのため、特定の技術に対する比較的規模な投資が多くなる可能性がある。

さらに、エリクソンではネットワーク管理サービス事業が好調に推移している。同事業はすでには昨年度の売上全体の13%を占めており、10月には米スプリント・ネクステル(Sprint Nextel)からの最大で総額50億ドル規模の案件も受注。大手通信キャリアのなかには特定ベンダーへのネットワーク運用委託に対する抵抗感が依然としてあるものの、Ericssonはこの分野の成長を見込んでいる。

いっぽう、アナリストらの見方は厳しく、たとえばドイツ銀行(Deutsche Bank)では先ごろ、携帯電話市場の回復に時間がかかるとして、エリクソンの株価見通しを"Hold"から"Sell"に引き下げている。

【参照情報】
Ericsson Expects to Forgo Large Deals (WSJ.com)
Ericsson to shy away from M&A, will focus on services(FierceWireless)
Ericsson Chief Targets $200 Billion Services Market (Update1)(Bloomberg.com)
Ericsson wins $1.8 billion China deals, shares up(Reuters.com)

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