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「LTE時代到来は7年後」- WiMAX優位が続きそうな台湾の業界事情

2010.04.16

Updated by WirelessWire News編集部 on April 16, 2010, 10:45 am JST

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(cc) Image by Lemuel Cantos

「フォルモサ 」(Formosa:ポルトガル語で「美しい」の意)とも呼ばれる台湾では時間が緩やかに流れるのか、あるいは国内産業の育成に政府が真剣なためなのか、いずれにしても向こう7年間はWiMAX時代が続くことになるそうだ。7年先というとはるか先のことのようだが、このほど台北で開催されたWiMAX Forumで、台湾の国家通信委員会(National Communication Commission:NCC)委員である謝進男(Dr. Chin-nan Hsien)氏がそう明言したという。

台湾では、現在軍や警察が使っている700MHz帯をLTEに充てる計画だが、同氏の話によると、この周波数帯は整理に3年、その後の免許の交付に2年、さらにネットワーク構築に2年と、実際に利用できるまでに都合7年かかるらしい。WiMAX製品のメーカーを何社も国内に抱える台湾政府は、かねてからWiMAXの強力なサポーターだったと同氏は述べている。

台湾にはWiMAXを提供する通信事業者が6社もあり、その統合が望まれている。実際に、WiMAXオペレーターのグローバル・モバイル(Global Mobile:全球一動)がフィテル(Fitel:大衆電信。同社は日本のウィルコムと国際ローミングで協力しているPHSオペレーター)のWiMAX事業の買収交渉が始っているという話も出ている。

ちなみに台湾では、ヴィボ・テレコム(Vibo Telecom:威寶電信)やファー・イーストン(Far EasTone:遠傳電信)が、中国最大の携帯電話会社チャイナモバイル(China Mobile:中国移動通信)と組んでそれぞれTD-LTEの実験を計画。また、台湾の中華電信(Chunghwa Telecom)では、フィンランドのノキア シーメンス ネットワークス(Nokia Siemens Networks)とTD-LTEトライアルの計画を発表している。なお、チャイナモバイルは本国でも青島(チンタオ)、厦門(アモイ)、珠海(ジュハイ)の沿岸3都市でTD-LTEトライアルを実施すると報じられている。

関連機器ベンダーがひしめく台湾の動きは、世界各国のWiMAX推進派にとって数少ない朗報なのかも知れない。

【参照情報】
LTE won't debut in Taiwan until 2017: NCC (Telecom Asia)
LTE could take seven years in Taiwan, says regulator (Rethink Wireless)
China Mobile to trial TD-LTE in Qingdao, Xiamen and Zhuhai, says report (DigiTimes.com)
WiMAX Taipei

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