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インドのBWAオークション、3日めで入札開始額の2.39倍に上昇 - M&A促進策には悲観論も

2010.05.27

Updated by WirelessWire News編集部 on May 27, 2010, 15:58 pm JST

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(cc) Image by Rupert Taylor-Price

インド政府が実施していた3G周波数オークションが19日に終了し、落札額の総額は146億ドル(1ドル=90円換算で約1兆3140億円)に達したが、その直後から始まったBWA(Broadband Wireless Access)用周波数のオークションは、開始から3日めの26日に8億8400万ドル(約795億6000万円)まで入札額が上昇した。これはオークション開始時の金額の2.39倍だが、当初緩やかに値段が上がって、開始額の2.39倍に達するのに14日を要した3Gオークションの場合と比べると、BWAの入札額は急上昇といえよう。

むろん、このままのペースで上昇を続けるわけではないだろうが、3Gでは1地域--インドは全国を22の地域に分け、1つの地域をサークル(circle)と呼んでいる--あたり、3つないし4つの周波数スロットを9社程度が争っていたのに対し、BWAでは2つのスロットを11社が競っている。デリーでは9社、ムンバイでは8社、カルナーカタでは7社が2つのスロットを争っているが、応札者が2社に達していないサークルも26時点で8つあるようだ。

一方、競争入札で周波数を獲得するだけでなく、そもそも競争の激化で経営状態に不安のあるインドの携帯通信事業者--1サークルに14社がひしめいている場所もある--の統廃合を加速するため、インドの当局(TRAI(Telecom Regulatory Authority of India))は政府に対してM&Aを促進する政策を勧告したばかりだが、当分の間、M&Aが行われる見込みは少ないとtelecomasia.netの記事は伝えている。現行のルールでは、通信事業者は同一サークルにいる他の通信事業者の株式を10%以上保有することができないが、TRAIが提案した新ルールでは、統合後にサークルの加入者数で30%を超えなければ通信事業者間の買収や合併が可能になる。ただし、現在のインドの大手通信事業者は、他の大手との統合で軽く30%の閾値を超えてしまう。GSM 1800(1800MHz帯の2G)で参入したベンチャーを大手が飲み込むことは新しいルールの下で可能となるが、2Gの周波数、少ない加入者、大きな負債額など、これらベンチャーは大手から見て魅力的な相手ではない。つまり、新ルールが適用されても、すぐに業界再編につながるということはなさそうとのことだ。

【参照情報】
India Broadband Spectrum Bids Reach $884 Million on Third Day (Bloomberg Businessweek)
BWA Auctions India: Day 3, Pan India Price Rs. 4184 Cr; Close To 3G Price On Day 3 (MediaNama)
インドの3Gオークションが終了 - 落札額は110億〜146億ドルに
インドで3GとBWA用周波数帯のオークション - 巨大市場に3G時代到来へ
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