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端末数、通信キャリア、開発者... - Android優勢の予兆を感じさせる数字

2010.06.24

Updated by WirelessWire News編集部 on June 24, 2010, 15:38 pm JST

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(cc) Image by laihiuyeung ryanne

今日はアップル(Apple)のiPhone 4発売ということで、日本をはじめ、世界中で関連の話題がウェブ上を賑わせているが、対するグーグル(Google)のAndroid陣営も勢いをさらに増してきているようだ。

6月23日(米国時間)に、米国でモトローラ(Motorola)製スマートフォンの新製品「Droid X」の発表があった。発表の席には、グーグルと通信キャリアのベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)の関係者も同席したが、このなかでグーグルのAndroid担当責任者であるアンディー・ルービン(Andy Rubin)氏は、「現在世界で1日に16万台のAndroid端末がアクティベートされている」と語った。5月のGoogle I/Oカンファレンスの際には、1日のアクティベーション数は約10万台と発表されており、また2月には1日6万台だったとBusiness Insiderの記事は伝えている。

通信キャリアの数についても、大手4社ーベライゾン、AT&T、スプリント・ネクステル(Sprint Nextel)、Tモバイル(T-mobile)ーが軒並み対応する端末を出す米国の例のように、Android陣営に分がある。Fortuneの記事によれば、現時点ですでに60種類のAndroid端末が市場に出ており、対応端末メーカーの数は21社、そして通信キャリアは59社(49カ国)に上るという。

さらに、プラットフォーム提供者にとって重要なサードパーティのアプリ開発者からの支持も、Android陣営に可能性を感じ取っているようだ。アプセレレイター(Appcelerator)という米のモバイルアプリ開発用ツールベンダーによると、同社の調査に回答した開発者2733社/人のうち、50%以上が「Androidにもっとも長期的な潜在力を感じる」と答え、いっぽうアップルのiOSを挙げた者は40%にとどまったという。この調査結果を伝えたBusinessweekの記事には、調査会社ガートナーのコメントとして「2012年には搭載端末台数で、Android OSがiOSを抜き、世界で第2位のモバイルOSになる」との予測も引用されている。

iOS=アップル陣営でも、先日「iPadが発売から80日で300万台を売り上げた」と発表、また新製品iPhone 4についても予約受付開始当日に60万件以上の申し込みが米国であった--オンライン受付の混乱は記憶に新しい--と伝えられており、またiPhoneの累計出荷台数が1億台を突破するのも時間の問題と言われていることから、簡単にAndroidの後塵を拝することにはなるまい。実際、対応アプリの数についても、Androidの6万以上に対しては、iAppsはすでに20万以上(iPhone 4カタログより)あるという。

そうしたことで、今後しばらくはこの両社の熱い戦いがつづくことになりそうであり、関係する第三者にとっては目を離せない状況が続きそうだ。

【参照情報】
Google's Android Gains on Apple iOS - Businessweek
Google: 160,000 Android activations per day - Fortune
Android 2.2 Froyo source code available today - Engadget
Whoa! Google Android Activations Leap 60% In A Month - Business Insider
The Droid X: Another Android Phone, Just Bigger - Business Insider

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