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エンタープライズ市場に浸透するiPad - 米でも大企業の導入例続々

2010.07.08

Updated by WirelessWire News編集部 on July 8, 2010, 15:50 pm UTC

電子書籍リーダーやゲーム端末といった面が強調されることの多いアップル(Apple)のiPadだが、主に出張時のラップトップ代替機として、大企業でも導入が進んでいるようだ。

Bloombergの記事によると、米大手銀行のウェルス・ファーゴ(Wells Fargo)では、iPadの発売からわずか数週間で社員にその使用をみとめ、現在も複数のiPadを発注しているという。ちなみに同行では、iPhoneの使用を認めるまでに2年間ほどかかっていたという。また同記事では、RIMのBlackBerryとiPadしか持たずに出張に出るというSAP幹部の例や、全米40箇所のディーラー拠点でiPadを導入し、販売員がその場で返済プランを顧客に示せるようにしたメルセデスベンツ(Mercedes-Benz)の北米部門の例も紹介されている。

こうした動きの背景には、登場から3年あまりの間にiOSに加えられてきた機能強化がある。VPNやMicrosoft Exchangeサーバへの対応などにより、企業ユーザーにiOS端末の導入を躊躇させる要因が大きく減少した。またウェブ(ブラウザ)経由でアプリケーションやデータにアクセスするケースが増えたこともある。

こうした流れも手伝ってか、iPadの売れ行きは非常に好調で、発売80日で300万台を売り上げたことは既報の通りだが、さらに一部のアナリストからは、4-6月期にはMacの販売台数も大幅増加で、発売前に懸念された(低価格Macとの)カニバリゼーションも起こっていないという報告も出されている。

また、MacとiPadを合わせたシェアでは、Appleが今年第3四半期に(現在世界第4位の)中国レノボ(Lenovo)に肉薄し、2011年第4四半期には全体の10%近いシェアを獲得するという予測(IDCとバークレイズ・キャピタルによる推定)も出てきている。

かつてアップルCEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏は、「ほかのPCメーカーは台数で勝負する。それに対して、アップルはイノベーションで他社を出し抜く(out-innovate)」と自社の戦略を説明していたが、継続的なイノベーションの積み重ねが、高い利益率を維持しながら、同時に大幅な台数につながることが早晩証明されることになるかもしれない。

【参照情報】
Apple's IPad Wins Corporate Converts at Wells Fargo, SAP - Bloomberg
Apple's Best-Case Scenario: The iPad Is the New iPod - AllThingsD (WSJ)
iPad not eating Mac sales, says analyst - Fortune

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