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RFIDと携帯電話を利用した営業支援システム、エプソン販売とNECが共同実験

2010.09.07

Updated by WirelessWire News編集部 on September 7, 2010, 10:20 am JST

実験するシステムイメージ [PDF](画像をクリックして拡大)
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エプソン販売とNECは2010年9月6日、RFID(無線ICタグ)と携帯電話を利用した営業支援システムの実証実験を行うと発表した。量販店に展示したプリンターの管理業務を支援するシステムとして利用し、実験は9月中旬まで行う。

具体的には、10〜15店舗の量販店で、プリンターなどのエプソン製品の展示機にRFIDを装着する。このRFIDを小型のRFIDリーダー/ライターで読み取り、携帯電話を通じて情報をサーバーに送信する。簡単た操作で展示機の状態を読み取り、即座にサーバーに送信できるようになる。これまでは、営業担当者が規定の用紙に展示機の状態を書き込み、帰社後にデータ入力する手間がかかっていた。エプソン販売では、営業担当者の業務負担を減らすとともに、迅速なデータ収集が可能になるといった効果に期待している。

実験には、NECが提供するクラウド型のRFIDサービス構築基盤「BitGate」を利用する。BitGateでは、RFIDシステムのID登録機能やリアルタイム処理機能、セキュリティ機能などをプラットフォームとして提供する。このサービスを利用することで、低コストでかつ短期間にシステムを構築し、迅速な業務改善につなげられるという。

NECは5月11日に、RFID機能を搭載した携帯電話を使ったクラウドサービスの提供を発表している(NEC、RFID携帯電話を活用したクラウドサービスを2010年度内に開始)。携帯電話にRFID機能を搭載するためのSDカード型のRFIDリーダー/ライターと、モバイルクラウドサービスの双方を開発するという内容だった。今回のエプソン販売との実証実験を含めて検証を進め、2010年度内のサービス提供を目指すという。

【報道発表資料】
RFIDと携帯電話を活用した先進的な営業支援システムの共同実験を開始

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