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ドコモ、2GHz/1.7GHz/1.5GHz帯に対応する最大150MbpsのLTE屋内基地局とアンテナを導入

2013.11.21

Updated by Naohisa Iwamoto on November 21, 2013, 19:12 pm JST

NTTドコモは2013年11月21日、LTEサービス「Xi」で利用できるマルチバンド対応の屋内基地局装置と屋内アンテナを開発したと発表した。2GHz/1.7GHz/1.5GHz帯の3つのバンドに対応し、下り最大150Mbpsのサービスを提供できる。

ドコモが開発したのは、既存のLTE屋内基地局装置と屋内アンテナが対応していた2GHz帯に加えて、1.7GHz帯と1.5GHz帯にも対応したもの。屋内基地局装置は、限られたスペースに設置しやすいように1つの装置で3つの周波数帯に対応させた。屋内アンテナも、既存のアンテナと同等の大きさで3つの周波数帯に対応し、設置済みの屋内アンテナと置き換えて利用できるようにした。

利用できる周波数帯が増えることで、屋内での通信容量を増加させられるようになる。また、下り最大150Mbpsの通信にも対応しているため、屋内でこれまでよりも高速なデータ通信サービスを提供できるようになる。さらに、新しい屋内基地局装置と屋内アンテナは、LTEの次世代の通信規格であるLTE-Advancedで採用されるキャリアアグリゲーション(参考情報)に対応する。キャリアアグリゲーションは複数の周波数帯域を束ねて高速化を可能にする技術。今回の基地局装置とアンテナにLTE-Advanced対応の装置を組み合わせることで、下り最大225Mbpsのサービスが提供できるという。

新しい屋内基地局装置と屋内アンテナは、11月21日から全国の屋内エリアに順次設置を始める。

【報道発表資料】
マルチバンド対応の屋内基地局装置および屋内アンテナを開発

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。