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露ヴィンペルコム、エジプトのオラスコムと伊ウィンドを傘下に - 世界第5位の携帯通信事業者へ

2010.10.05

Updated by WirelessWire News編集部 on October 5, 2010, 11:17 am UTC

VimpelCom
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ロシア第2位の携帯通信事業者ヴィンペルコム(VimpelCom)は現地時間5日、エジプトの大富豪ナビブ・サウリス(Naguib Sawiris)氏が所有するエジプトのオラスコム(Egypt's Orascom Telecom Holding SAE)株式も51.7%、ならびにイタリアの携帯通信事業者ウィンド(Wind Telecomunicazioni SpA)の全株式を、あわせて約65億ドルで買い取ることで同氏と合意したと、Bloombergなど複数の媒体が報じている。

この契約が成立すれば、ヴィンペルコムは加入者を倍増させ、20か国に1億7400万人超の加入者を抱える世界で5番目に大きな携帯通信事業者となる。また同社の市場は旧ソ連の国々からアフリカや中東まで広がることとなる。

なお、ヴィンペルコムはサウリス氏に対し、47億ドル分をヴィンペルコム株式の20%で、残りの18億ドル分は現金でそれぞれ支払う予定だという。

ヴィンペルコムCEOのアレクサンダー・イシモフ(Alexander Izosimov)氏は、同社の発表の中で、この契約によってこれまで地理的に限られていた同社のビジネスの質が変わるだろうと述べている。同社は、旧ソ連の国々で収益性の高いビジネスを展開していたが、ロシア国内で携帯電話の普及率が大きく上昇したこともあり、近年その成長率は減速していた。

一方、一部の専門家の間からは、この買収に関するリスクを指摘する声もあがっている。アルジェリアで事業を展開するオラスコムの子会社ジェジー(Djezzy)は、アルジェリア政府との間で、税金をめぐる問題をかかえており、現在同政府はジェジーの口座を凍結している。このことから、今後の展開によってはアルジェリア政府がジェジーを国有化する可能性があるという。ジェジーからの売上はオラスコム全体の約40%を占めているため、同社の先行き次第では、ヴィンペルコムによる買収は不成立に終わる可能性があるとの予想も出ている。

なお、中東・北アフリカ地域では、アラブ首長国連邦(UAE)最大の携帯通信事業者エティサラットが、クウェートの大手携帯通信事業者ザインの株式の過半数を取得する動きを先週明らかにしている。

【参照情報】
Cellphone Operator Moves to Expand Beyond Russia - New York Times
VimpelCom, Egypt's Sawiris Agree to Combine Phone Operations - Bloomberg
VimpelCom Buys Control of Orascom, Italy's Wind - Wall Street Journal

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