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中国や韓国、台湾の企業に比べて展示の規模などで地味な印象の日本企業が多い中、携帯コミックのNTTソルマーレが意気盛んだ。

もともとMWC2011開催国のスペインをはじめ、欧州、北米、アジア・オセアニアの31カ国向けに日本のコミックを中心にコンテンツ配信事業を行ってきた同社だが、今後さらに海外からの売上比率を上げるため、積極的なプロモーションを行っている。NTT陣営で展示スペースを持っているのはNTTドコモとNTTソルマーレのみ。グローバル・キャリアのNTTコミュニケーションズは商談スペースを確保しているだけで展示は行っていない。モバイルのイベントなので当然と言えば当然だが、そんな中でNTT西日本という地域会社の子会社であるNTTソルマーレは説明員を多数配し、訪れるイベント参加者からの質問に答えている。日本からは、このほかにも東映アニメーションもブースを持っている。

▼NTTソルマーレのブース(App Planet内。Skypeと背中合わせ)
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▼東映アニメーションのブース(App Planet内)
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NTTソルマーレは「MANGA on mobile」と題した50ページに及ぶ小冊子を配っている。同社のビジネスやサービスが紹介されているのだが、14ページ目以降は「Sensual Phrase」(新條まゆ「快感・フレーズ」)と「Eleven」(高橋広「イレブン」)の漫画の英語版となっている。ブースには「クレヨンしんちゃん」や「PEACH!」など日本での人気作品が活用されており、足を止めて画面に見入ったり、説明を求めるイベント参加者が多いようだ。

▼NTTソルマーレの展示
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どちらかと言うと受け身で大人しい展示の多い日本企業だが、海外での日本のコミックに対する関心の高さを背景に、NTTソルマーレの元気な様子が目立っていた。

文・幸野百太郎(テレコム分野の仕事に従事)

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