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ラ・フォル・ジュルネ金沢、ARとツイッターを利用したアプリで音楽祭をさらに楽しむ試み

2011.05.04

Updated by Naohisa Iwamoto on May 4, 2011, 08:10 am UTC

東京・丸の内エリアでは春の大型連休の定番イベントともなったクラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」。今では東京以外の都市でも同じコンセプトのクラシック音楽祭が開かれている。その1つとして石川県金沢市を中心とした「ラ・フォル・ジュルネ金沢」がある。そこでは、AR(拡張現実感)とツイッターを組み合わせて利用するスマートフォンアプリを提供し、音楽祭をリアルだけでなくスマートフォンの世界でも重層的に楽しめるようにする試みがなされている。

▼ラ・フォル・ジュルネ金沢の会場には「AR」と大書したのぼりが立ち並ぶ
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アプリは「AR ラ・フォル・ジュルネ金沢」と呼ぶもの。iPhone用とAndroid用のアプリを用意し、それぞれAppStore、Androidマーケットからダウンロードできる。アプリを起動すると、カメラで映した周囲の画像に重ねたエアタグとして、ツイッターのつぶやきが音符のような形で表示される。ラ・フォル・ジュルネ金沢のハッシュタグを付けたつぶやきが、つぶやいた位置情報を元にしてAR空間に浮かび上がるというわけだ。音楽祭を聴いたばかりの生の声が、音楽ホールがある金沢駅前の風景に浮かび上がった画面を見ていると、音楽をともに楽しんだ仲間がそこにいるような感覚になる。

▼アプリを起動すると、現実の映像につぶやきが黄色い音符の形で浮かび上がる
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ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭実行委員会事務局によると、スマートフォン向けのアプリは当初、GPS機能などを利用することで複数ある会場の案内に使えないかという発想からスタートしたという。議論を重ねるうちに、会場の地図やプログラムの案内に加えて、ARとツイッターを組み合わせて生の声をより楽しく伝える機能も加えることになった。会期中は、会場のある石川県立音楽堂とJR金沢駅東口周辺に無料のWi-Fiスポットを設置。アプリのダウンロードなどの利便性を高めている。

動作確認機種は、NTTドコモのGALAXY S、GALAXY Tab、KDDIのIS03、IS04、IS05、ソフトバンクモバイルのiPhone。5月4日までの会期中に体験できる。クラシック音楽とAR&ツイッターの融合という新感覚を試してみてはいかがだろうか。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。