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(cc) Image by Caitlin Regan

出会い系サイトで知り合い、スカイプで愛を育んだはずの相手に10万豪ドルを詐取されたオーストラリアの女性が、他の人々がオンライン詐欺に遭わないようにと体験談を公表した。

パースに住むケイティ・スチュアートさん(55歳)は、離婚して8ヵ月後の2009年からオンライン・デートを始めた。「その頃は寂しくて気が弱っていました」と彼女は語る。ネットで知り合ったのは、アメリカ在住のイギリス人エンジニアで名前はポール。妻と死別し、寄宿学校にいる一人息子は母親を欲しがっている。

ポールはフロリダに所有する不動産についてケイティさんに「出資」を求めた。家屋をリフォームして価値を上げたいというのだ。支援の依頼は最初数千ドルだったが何回も積み重なり、総額が膨らんでいった。彼女は自身の不動産を抵当に入れて借金し、車や宝石を売っては送金した。ポールは彼女の権利書のようなものを電子メールで送って寄越し、それは本物に見えたという。被害総額は10万豪ドル(1豪ドル = 81.2円換算だと約812万円)。「私はすべてを失ってしまいました」とケイティさんは語っている。

後から考えると、スカイプで話をしていながら、ポールの側のカメラは常に動作不良で、ビデオチャットを行うことはできなかった。そのうちにポールから彼女にデジタル・グッズが贈られるようになり、しかも、その購買には彼女名義の偽クレジットカードが使われたことがきっかけで当局に訴えた彼女はポールの正体を突き止めた。相手はアメリカ在住のイギリス人ではなくナイジェリアに住む詐欺師で、同時に複数の相手を騙していたという。

9月5日、西オーストラリア・スキャムネット(WA ScamNet)という消費者保護のためのウェブサイトのリニューアルが行われ、それに合わせてほかに被害者を出さないようにとの思いから、ケイティさんは顔を出して自らの体験を語った。発表に同席した同国商務大臣のサイモン・オブライエン氏によるとオンライン詐欺に関わる昨年度の電話相談は一昨年度の2倍の月間900件。被害総額は500万豪ドル(約4億600万円)に上るという。昨年も同じパースで別の女性が60万豪ドル(約4872万円)もの大金を騙し取られる事件があったそうだ。

リニューアル後のスキャムネットはインタラクティブ性が向上し、過去の詐欺に使われた電話やメール、手紙の実例を調べることができるとのこと。

【参照情報】
It's true, on the internet, nobody knows you're a dog
Online romance costs Perth woman $100,000
Love cheat cons $100k from WA woman
Divorced Oz woman seeking love via online dating fleeced $100K
Perth Grandma Loses $100,000 to Online Romance

総務省と消費者庁が、携帯電話に関するトラブルについて消費者に注意するよう促したという記事はこちら

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