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「iPhone 4Sは、Android4G端末より割安」- ドイツ銀行アナリストが試算

2011.10.12

Updated by WirelessWire News編集部 on October 12, 2011, 11:57 am JST

アップル(Apple)の「iPhone 4S」について、「購入・維持総額(TOC)でみると、4G対応のAndroidスマートフォンに比べて割安」とする試算が発表されていると、FortuneのApple 2.0ブログが伝えている。

この試算を行ったのはドイツ銀行(Deutsche Bank)のクリス・ウィットモア(Christ Whitmore)氏というアナリストで、同氏によるとiPhone 4Sの購入価格は16GBモデルが199ドルと、Android搭載の3G対応スマートフォンとほぼ同水準で、4G対応のAndroidスマートフォン(ハイエンド機種)-- サムスン(Samsung)の「Gaxaxy S11」は229ドル、モトローラ(Motorola)の「Droid Bionic」は299ドル、HTCの「Thunderbolt」は249ドルなどに比べると、安い価格設定になっているという(どちらの場合も、携帯通信キャリアとの2年契約が条件)。また、2年間にかかる通信料金(450分の通話料、無制限のテキストメッセージ、一ヶ月あたり2GBのデータ通信)を合算した金額を月割りに直すと93ドルで、他のスマートフォンの場合とほぼ同等になるという。

いっぽう、端末メーカーが携帯通信キャリアから受け取る金額の比較も公表されているが、それによるとアップルがiPhone 4、iPhone 4Sで受け取る金額は450ドルと、他のスマートフォンよりも高く、それだけアップルの得る比幅が大きいことがわかるとFortuneは記している。

なお、iPhone 4Sの原材料費(BoM)についてウィットモアは170ドルから220ドル(機種による)と見積っている。これまでの例では、初代「iPhone」が217.73ドル、「iPhone 3G」が166.31ドル、「iPhone 3GS」が170.80ドル、「iPhone 4」で187.51ドルとの推定が調査会社アイサプライ(iSupply)から出されていた。

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[購入代金(青)、月額TOC(赤)比較 - Fortune]

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[販売奨励金比較 - 出典:Fortune]

【参照情報】
iPhone 4S is cheaper, and more profitable, than the 4G Droids - Fortune
iPhone 4S supply chain explained: The winners and losers - 9to5 Mac
New iPhone Carries $171.35 Bill of Materials, IHS iSuppli Teardown Reveals - IHS iSupply
iPhoneの平均販売単価について - 選択肢多様化の影響を考える - Asymco
24時間で100万台突破 - アップル「iPhone 4S」予約件数、過去最高に

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