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「事業・資産の切り売り」に傾くブラックベリー - 創業者による買収の可能性も

2013.10.11

Updated by WirelessWire News編集部 on October 11, 2013, 11:26 am UTC

経営不振から全社もしくは一部事業の売却先探しを進めるブラックベリー(BlackBerry)について、複数の有力IT企業への事業・資産の切り売りや、共同創業者による買収などの可能性が浮上しているという。

Bloombergでは、ブラックベリーと全社買収で基本合意しているフェアファックス・フィナンシャル・ホールディングス(Fairfax Financial Holdings:以下、フェアファックス)が、提示した買収金額の47億ドルを調達できない可能性があるとした上で、ブラックベリーが事業・資産の切り売りを前向きに考えているとする関係者の話を報じている。

既報の通り、ブラックベリーはグーグル(Google)やシスコシステムズ(Cisco Systems)、SAP、インテル(Intel)、LG、サムスン(Samsung)などにも買収の打診を行ったとされるが、Bloombergでは関係者の話として、SAPやシスコ、サムスンなどは一部事業の買収だけに関心を示していると記している。また、アルバート・フライド&カンパニー(Albert Fried & Co.)のストラテジスト、サチン・シャー(Sachin Shah)氏の「ブラックベリーが事業・資産を切り売りした場合、現在の評価額よりも高い金額になるだろう」とのコメントが紹介されている。

なお、ブラックベリーの資産や事業価値については、Reutersが4日付の記事のなかで、BES事業を含むサービス事業が30〜45億ドル、特許権が20〜30億ドル、さらに現金資産が31億ドルなどとするアナリストの推定を紹介していた。

いっぽう、ブラックベリーの共同創業者であるマイク・ラザリディス(Mike Lazaridis)氏とダグラス・フレジン(Douglas Fregin)氏の2人が、同社の買収を検討しているとする話が、BloombergやReutersで報じられている。これは同社がSECに提出した書類から明らかになったもので、2人はゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)とセンタービュー・パートナーズ(Centerview Partners)の2社と契約し、ブラックベリー買収に向けた選択肢の検討を進めているという。ただし、ラザリディス氏らはまだ買収に必要とされる資金について手当のメドがたっておらず、Bloombergでは「資金提供者探しは難しいものになる」とするあるファンドマネージャーの見方も紹介されている。

ブラックベリーは先月、同社の筆頭株主で10%の株式を保有するフェアファックスに対し、47億ドルで全社を売却することで同社と基本合意に達していた。ただし、この合意は事業引取先が見つからなかった場合の「保険」の性格が強いとする見方も根強く、両社が正式な合意を目指す11月4日までは他社による買収の可能性も残されている。

【参照情報】
BlackBerry Is Said to Warm to Idea of a Breakup - Bloomberg
BlackBerry Co-Founders Lazaridis, Fregin Consider Takeover - Bloomberg
BlackBerry co-founders considering bid for company - Reuters
Exclusive: Cisco, Google, SAP discussing BlackBerry bids - sources - Reuters

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