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携帯3社、FeliCaとNFC併存時代に向け非接触ICサービスの協議会を設立

2011.12.21

Updated by Naohisa Iwamoto on December 21, 2011, 16:32 pm JST

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社は2011年12月21日、「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立することに合意したと発表した。国内でのモバイル非接触ICサービスのさらなる拡大を目的とする。

これまで3社は、国内でFeliCa規格によるおサイフケータイサービスを提供している。一方、国外では近距離無線通信の国際標準規格であるNFC(Near Field Communication)を使う端末やサービスが立ち上がってきている。今後、国内でもNFCに準拠したTypeA、B規格のサービスの普及や、国内外のサービスのシームレスな利用が考えられる。

そうした中で、協議会ではモバイル非接触ICサービスの提供会社やメーカーなどへの参加を呼びかける。携帯電話やスマートフォンにはFeliCa規格に加えてTypeA、B規格への対応や、サービスの利用環境の整備などについて協議する。協議会では具体的な活動内容として2つの項目を掲げている。1つは、ユーザーがサービス規格の違いを意識せずにモバイル非接触ICサービスを国内外で利用できるような環境の整備と運用。もう1つは、国内の通信事業者のモバイル非接触ICサービスの共通仕様策定と運用の統一化を図ること。これによりサービス提供者などが低コストで迅速にサービスを提供できる環境を構築したいとしている。

【報道発表資料】
「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。