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アップル、サムスンの特許権訴訟 - 両社CEOが和解交渉へ

2012.04.18

Updated by WirelessWire News編集部 on April 18, 2012, 09:17 am UTC

知的財産権の侵害をめぐって継続中のアップル(Apple)、サムスン(Samsung)間の一連の訴訟に、ついに収束の兆しが見えてきた。

両社は米国時間16日、カリフォルニア州北部地区の連邦地裁(U.S. District Court, Northern District of California)で争っているGalaxy端末関連の特許侵害訴訟について、和解に向けた話合いに同意する書類を提出。これを受け、この訴訟を担当するルーシー・コー(Lucy Koh)判事は17日、この話し合いがジョセフ・スぺロ(Joseph C. Spero)連邦治安判事のもとで、90日以内に始まることになったと発表した。

この話し合いには、両社は法律顧問のほか、アップルのティム・クック(Tim Cook)およびサムスンのチェ・ジソン(Choi Gee-sung:崔志成)両CEOが出席し、直接話をすることになるという。

アップルはおよそ1年前に、サムスン製のスマートフォンやタブレット端末のデザインがiPhoneやiPadに酷似しているとして同社を訴えていた。サムスンもアップルを相手取った訴訟でこれに応じ、それ以降両社は米国、ヨーロッパ、アジア太平洋の10か国で訴訟を繰り広げてきた。一連の訴訟の中で、CEO間での話し合い命令が法廷から下されたのは、これが初めてとなる。

現時点ではこの「トップ会談」によって、両社が和解合意に至るという保証はないものの、両社が話し合いの席に着くことに同意したこと自体が大きな意味を持つとする見方もある。とくにアップルについては、故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEOが公認伝記作者のウォルター・アイザクソン氏に、「グーグルにiPhoneをそっくり真似られた」「(アップルの)有り金すべて使いきってでも、この誤りを正す」などと語ったことも広く伝わっており、それだけアップル側の方針転換をはっきりと示すものと言える。

ジョブズ氏の後を継いだティム・クック氏は、すでに株主への配当実施や自社株買い戻しなど、ジョブズ氏の時代にはほとんど考えられなかったプランを実施に移す決断を下しており、この泥沼化した感もある特許紛争についても、独自の考えで対応を進めることにしたとも考えられる。

アップルは現在、世界各地で30件を超える特許関連の訴訟を争っているが、約1年前(2011年4月15日)に始まったこのカリフォルニアでの訴訟は、対サムスンとの一連の争いの口火を切ることになったもの。また、3月末に掲載されたBusinessweek誌記事では、この裁判でアップルが権利侵害の根拠としている「デザイン特許」について、その有効性を疑問視する見解も出てきており、実際にコー判事は、シャープが日本で先に取得していた特許が「先例」("prior art")にあたるとして、アップルの主張を認めなかった、という話も紹介されていた。

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["prior art"とされたシャープの特許 - EdibleApple]

【参照情報】
Apple, Samsung CEOs agree to face-to-face settlement talks - GigaOM
US judge sends Apple, Samsung to settlement talks - Reuters (Yahoo)
Apple and Samsung CEOs and chief lawyers agree to meet in San Francisco court for settlement talks moderated by magistrate judge - FOSS Patents
Apple, Samsung Agree to Settlement Talks - AllThingsD
Apple's War on Android - Businessweek
米判事:「Galaxy Tabはアップルの特許侵害」 - 販売差し止め発令には至らず
サムスン対アップルの特許訴訟 - 米連邦地裁、アップルの訴えを却下
アップル、サムスンを提訴 - 「Galaxy端末が、iPhoneやiPadにそっくり」と主張

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